2017年12月3日日曜日

2017年12月03日 アドベント第1週 第1主日礼拝 ベツレヘムへの路 ①

招詞
幸いなことよ。弱っている者に心を配る人は。【主】はわざわいの日にその人を助け出される。【主】は彼を見守り、彼を生きながらえさせ、地上でしあわせな者とされる。
                                   詩篇41篇1~2節

聖書箇所
ルカの福音書1章1~25節

説教
ベツレヘムへの路 ① 田口勇新牧師
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言(こと)ローグ/215 イエスの誕生と仮庵の祭り

「イスラエル人に告げて言え。この第七月の十五日には、七日間にわたる【主】の仮庵の祭りが始まる。最初の日は聖なる会合であって、あなたがたは、労働の仕事はいっさいしてはならない。」                             レビ記 33章34~35節
 
イスラエルの人びとは、出エジプト以来、3大祭を守ってきました。春には過ぎ越しの祭りと7週の祭り(ペンテコステ)、秋には、仮庵の祭りで、現在もユダヤ人たちの間で守られています。
 イエスの誕生は、この仮庵の祭りの時だったのでは、と多くの聖書学者が書いています。理由の一つは、ルカ2章にある天使のみ告げを受けた羊飼いたちのシーンです。ベツレヘム郊外で羊の放牧が許されたのは、牧草の制限から7週の祭り(6月)から仮庵の祭り(10月)でしたから、イエスの誕生も10月より早くはないだろう、というのです。
 12月に、世界中のクリスチャンたちとイエスの誕生を祝うのは意味がないでしょうか?クリスマスは、キリストの祭りという意味ですが、西方教会(ローマカトリック)が定めたのも、キリストの降誕を祝う祭りという意味で太陽暦では12月と定められました。ですから、イエスの場合、私たちの誕生日のように、戸籍にある誕生日でお祝いするのではなく、神が人として来られたという「メシアの地上での生涯の始まりという事実」を感謝しつつ祝うという意味があります。ツリーを飾り、美味しいケーキを食べること以上に、イエスさまに感謝と愛を表すこの待降節の期間を大切に過ごしましょう。親しい方々にメシア・イエスをお伝えしましょう。