2022年6月26日日曜日

2022年06月26日 第4主日礼拝 80歳の召命 ②

招詞
 心を尽くして 私は主に感謝をささげます。あなたの奇しいみわざのすべてを語り告げます。私はあなたを喜び 誇ります。いと高き方よ。あなたの御名をほめ歌います。    詩篇9篇1~2節

聖書箇所
出エジプト記4章1節~31節

説教
80歳の召命 ② 田口勇新牧師

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言(こと)ローグ/445 行け(レーフ)

 今、行け。わたしは、あなたをファラオのもとに遣わす。わたしの民、イスラエルの子らをエジプトから導き出せ。                        出エジプト記 3章10節

 モーセの召命において顕著な語彙は「行く」(ハーラフ)の命令形、「レーフ」という主のことばです。主がかつてアブラムを召し出すときにも、同様に、「わたしが示す地へ行け(レーフ)」ということばでした(創世記 12:1)。アブラムは、75歳の時、主の「行け」というお告げのとおりに出かけました(同12:4)。
モーセは80歳になってから主の召命を受けますが、主はモーセに繰り返し、繰り返し、「行け(レーフ)」と命じられました。3章と4章で9回も行けと言われています。40歳の時は自信満々のモーセでした。モーセは、エジプト人のあらゆる学問を教え込まれ、ことばにも行いにも力がありました(使徒 7:22)。ですから、「行け」と主に言われなくても飛び出して行って大失敗したモーセでしたが、40年経って変わりました。ついに主は、もう一つの「行け」を兄アロンに向けて語り、代弁者として彼を召します。共同の奉仕者を得たモーセの心に平安の火が灯りました。
私たちの教会も48年前に祈りの中で準備され、主がオルソン宣教師夫妻を召して始められました。同時に、一緒に働く方々も主によって備えられて前進しました。教会の主、イエスさまに感謝しましょう。                        (銘形 出エジプト記から一部引用)

2022年6月19日日曜日

2022年06月19日 第3主日礼拝 80歳の召命 ①

招詞
 人とは何ものなのでしょう。 あなたが心に留められるとは人の子とはいったい何ものなのでしょう。 あなたが顧みてくださるとは。                      詩篇8篇4節

聖書箇所
出エジプト記3章1節~22節

説教
80歳の召命 ① 田口勇新牧師

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言(こと)ローグ/444 
神の自己宣言

 わたしはあなたの父祖の神、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である。 
                                 出エジプト記3章6節a

 モーセに明らかにされた神の名は二種類あって、一つは上記「アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神」でした。もう一つは「わたしはあるというものである」で、自己宣言文と言いますが、「わたしはあるというものである」だけではよく分からなかったのではないかと思います。しかし、いろいろな神経験をする中ではじめて知っていく名前となります。たとえば、「わたしは主、あなたをいやす者である。」(出15:26)、「わたしはあなたがたを聖別する主である」(出31:13)、「主はあわれみ深く、情け深い神、怒るのにおそく、恵みとまことに富み、恵みを千代も保ち、咎とそむきと罪を赦す者、罰すべき者は必ず罰して報いる者」(出34:6)と宣言されています。
イエス様も自己宣言文を使われていて、「いのちのパン」(6:35)、「世の光」(8:12)、「門」(10:9)、「よみがえりであり、いのち」(11:25)、「道であり、真理であり、いのち」(14:6)、などと自己宣言しておられますが、このように、一つのことばでは言い切れないためです。神の名前は、まことに、永遠性、超越性、不変性を持っていることが良くわかります。 
                              (銘形 出エジプト記から引用)


2022年6月12日日曜日

2022年06月12日 第2主日礼拝 モーセの80年

招詞
 静まって、わたしこそ神であることを知れ。(口語訳)
 力を捨てよ、知れ。わたしは神。(新共同訳)            詩篇46篇1節

聖書箇所
使徒の働き2章1節~25節

説教
モーセの80年 田口勇新牧師


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言(こと)ローグ/443 トーヴ(上品な美しさ)

 レビの家のある人がレビ人の娘を妻に迎えた。 彼女は身ごもって男の子を産み、その子がかわいい(トーヴ)のを見て、三か月間その子を隠しておいた。       出エジプト記2章1~2節

 モーセについての際立った特徴は「かわいさ」です。ヘブル語では単に「トーヴ」です。トーヴは、「気品がある」の意味もあります。皮肉にも、男児殺害を命じたファラオの娘の子として、しかも、実の母親ヨケベデによって乳が与えられ、やがては王宮の中で育てられていくことになります。モーセは「エジプト人のあらゆる学問を教え込まれ、ことばにもわざにも力がありました」と記されています(使徒7:22)。姿かたちだけでなく、王となるべき者にふさわしい最高の学問と教養を身につけさせられた人物なのです。これは神の不思議な計らいとしか言いようがありません。神の不思議は続きます。注視していきましょう。          (銘形 出エジプト 記から引用)


2022年6月4日土曜日

2022年06月05日 ペンテコステ礼拝 教会の誕生日

招詞
 あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。父、子、聖霊の名において彼らにバプテスマを授け、わたしがあなたがたに命じておいた、すべてのことを守るように教えなさい。見よ。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいます。
                            マタイの福音書28章19~20節

聖書箇所
使徒の働き2章1節~42節

説教
教会の誕生日 田口勇新牧師

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言(こと)ローグ/442 ペンテコステは、最高のタイミング

 五旬節(ペンテコステ)の日になって、皆が同じ場所に集まっていた。すると天から突然、激しい風が吹いて来たような響きが起こり、彼らが座っていた家全体に響き渡った。 また、炎のような舌が分かれて現れ、一人ひとりの上にとどまった。すると皆が聖霊に満たされ、御霊が語らせるままに、他国のいろいろなことばで話し始めた。            使徒の働き2章1~4節

 ユダヤ人の三大祭りの一番目が、過越しの祭りでエジプトからの解放が祝われました。二番目が五旬節に祝われた7週の祭りです。 これは、モーセを介して律法が授けられ、イスラエルの国の骨組みが出来た「国の誕生日」と言えます。そして、まさにこの日、イエスの弟子たちに聖霊が与えられ、「霊的な神の民である教会の誕生日」となりました。
このことからも分かるように、この日を境に、イエス様は大きな舵切りをなさいました。それは、ユダヤ、サマリヤそして全世界へ向かう舵切りで「救いのマスタープラン」号を進めたことです。ユダヤ人と異邦人が共に乗り込む船です。使徒二章の世界中の言語で弟子たちが、神の恵みを話し出したという奇跡は、まさにイエスによる「全世界へ」の方向づけてした。この日、成人男性だけで3,000人がイエスを信じ、弟子たちから洗礼を受け教会がスタートしましたが、この時点では、ユダヤ人と改宗した異邦人だけでした。さらにサマリヤ、全世界へと弟子たちが出ていくことを促されたわけです。日本まで宣教師を送ってくださった、宣教の主に感謝しましょう。
                            (銘形「使徒の働き」より一部引用)