2024年12月7日土曜日

2024年12月08日 第2主日礼拝 アドベント第2 ザカリヤの信仰

招詞
 主に信頼し、善を行え。地に住み、誠実を養え。主を自らの喜びとせよ。主はあなたの心の願いをかなえてくださる。あなたの道を主にゆだねよ。主に信頼せよ。主が成し遂げてくださる。
                                   詩篇37篇3~5節

聖書箇所
ルカの福音書1章5~25

説教
ザカリヤの信仰 田口勇新牧師

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言(こと)ローグ/570 恵み(5)神の知恵と恵み

 主は、「わたしの恵みはあなたに十分である。わたしの力は弱さのうちに完全に現れるからである。」と言われました。                 コリント人への手紙第二12章9節

 「眠りの中でさえ忘れられない痛みが、一滴一滴と心の上に落ち、やがて自らの絶望の中で、自らの意思に反して、畏れるべき神の恩寵を通して知恵が到来する。」 ギリシャの詩人アイスキュロスの詩です。つまり、神の恵みは私たちを畏怖の念で満たし、最悪の状況という機会を活用して、私たちを知恵深い人に成長させてくださると語っています。
 ヤコブは「あなたがたの中に知恵の欠けた人がいるなら、その人は、だれにでも惜しげなく、とがめることなくお与えになる神に願いなさい。そうすればきっと与えられます」と記しました(ヤコ1:5)。知恵は試練という土壌で成長する、と使徒ヤコブは語ります(2-4節)。試練のときは、神の知恵を学ぶだけでなく、神の恵みも知って安らぎます(Ⅱコリ12:9)。人生最悪の時、あなたに必要なものは、すべて神の中にあります。 (ビル・クラウダー 「知恵と恵み」より一部引用)

2024年12月1日日曜日

2024年12月01日 第1主日礼拝 アドベント第1 預言されたインマヌエル

招詞
 主は心の打ち砕かれた者の近くにおられ、霊の砕かれた者を救われる。正しいには苦しみが多い。しかし、主はそのすべてから彼を救い出してくださる。      詩篇34篇18~19節

聖書箇所
イザヤ書7章14
マタイの福音書1章18~25節

説教
預言されたインマヌエル 田口勇新牧師
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言(こと)ローグ/569 恵み(4)驚くばかりの恵み

 このキリストにあって、私たちは、その血による贖い、背きの罪の赦しを受けています。これは神の豊かな恵みによることです。                 エペソ人への手紙1章7節

 ジョン・ニュートンは英国海軍にいやいや入隊したものの、命令に従わなかったので解雇され、奴隷取引に手を染めました。神をのろい、悪態をつくことで悪名を馳せ、大西洋を横断する奴隷貿易が最も残虐だった時代に奴隷運搬船で働き、船長にまで登りつめました。
 しかし、嵐の船上での劇的な回心が、ジョンを恵みの人に造り変えました。イエスが十字架上で流された血が彼を贖ってくれました。彼は、福音のメッセンジャーとなり、奴隷制度を廃止させる運動のリーダーにもなり、英国議会を動かしました。またジョンは、「驚くばかりの(アメージンググレース)」の作詞者としても有名です。
 冒頭のみことばの約束により、神を呼び求めるすべての人は、ジョンを造り変えた同じ恵みを手にすることができます。神の豊かな恵みを経験する待降節を過ごしましょう。
                    (フィリップ・ヤンシー 「神の恵み」より一部引用)

2024年11月24日日曜日

2024年11月24日 第4主日礼拝 福音を運ぶ器

招詞
 味わい、見つめよ。主がいつくしみ深い方であることを。幸いなことよ、主に身を避ける人は。主を恐れよ。主の聖徒たちよ。主を恐れる者には、乏しいことがないからだ。詩篇34篇8~9節

聖書箇所
ガラテヤ人への手紙1章11~17

説教
福音を運ぶ器 田口勇新牧師

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言(こと)ローグ/568 恵み(3)贈り物


 この恵みのゆえに、あなたがたは信仰によって救われたのです。それは、あなたがたから出たことではなく、神からの賜物です。行いによるのではありません。だれも誇ることのないためです。
                              エペソ人への手紙2章8~9節

 アンバーは、家族とともに祖父の家に着き、古いワゴン車から降りました。子どもたちは、ハーレー・ダビッドソンに乗せてもらおうと、我先にとひいおじいちゃんに群がっていきました。アンバーが、田舎道をひとしきりドライブして戻り、鍵を渡そうとすると、祖父はにっこりと微笑み、鍵を彼に返したのです。アンバーは驚き、口をあんぐりと開けました 。「本気なの?」、「本気だよ」。祖父は愛する孫にハーレーをただで与えました。理由はひとつ、「孫をとても愛しているから」でした。 最高の贈り物とは、このようなものです。愛しているから贈るのです。あげなければならない理由があるからではありません。贈り主の愛のほかに、何の理由もありません。これが恵みです。メシア・イエスも同じです。神が私たちを愛しているという理由だけで人に与えられた贈り物です。                   (B.クラウダ— 「神の贈り物」より一部引用)

2024年11月17日日曜日

2024年11月17日 第3主日礼拝 キリストの福音

招詞
 私はあらゆる時に主をほめたたえる。私の口には、いつも、主への賛美がある。私のたましいは主を誇る。貧しい者はそれを聞いて喜ぶ。私とともに主をほめよ。共に、御名をあがめよう。 
                                   詩篇34篇1~3節

聖書箇所
ガラテヤ人への手紙1章6~10

説教
キリストの福音 田口勇新牧師

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言(こと)ローグ/567  恵み(2)恵みに浸る


 あなたがたが早く起き、遅く休み、労苦の糧を食べたとしても、それはむなしい。実に主は愛する者に眠りを与えて下さる。                       詩篇127篇2節

 ランディ・ガードナーは1964年の1月8日、11日と25分間封印していた行為におよびました。つまり、眠ったのです。17歳のランディは、ソフトドリンクを飲み、バスケットボールやボウリングをして、1週間半眠りませんでした。倒れる前、味覚、嗅覚、聴覚はめちゃくちゃでした。こうしてギネスの世界記録を作ることができました。しかし、数十年後、ランディは、重度の睡眠障害に苦しみました。彼は記録を作りましたが「眠りは不可欠」という「すごく当たり前のこと」も確認しました。
 詩篇の作者は、「主が家を建てるのでなければ、建てる者の働きはむなしい」と語りました。神に必要なものをいただかなければ、私たちの苦労や努力は無益です。しかし、感謝なことに、神は必要を満たしてくださいます。さらに聖書は、「主はその愛する者には、眠っている間に、このように備えてくださる」と語ります。神の愛は、私たちすべてを包みます。神は、心配せずに、神の恵みに浸って休みなさいと招いておられます。  (W.コリエール 「恵みに浸る」より一部引用)

2024年11月10日日曜日

2024年11月10日 第2主日礼拝 恵みと平安

招詞
 まことに、主のことばは真っすぐで、そのみわざはことごとく真実である。主は正義と公正を愛される。主の恵みで地は満ちている。主のことばによって、天は造られた。天の万象もすべて、御口の息吹によって。全地よ。主を恐れよ。すべて世界に住む者よ、主の御前におののけ。 
                                 詩篇33篇4~6、8節

聖書箇所
ガラテヤ人への手紙1章1~5

説教
恵みと平安 田口勇新牧師

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言(こと)ローグ/566 恵み(1)

 主に信頼する者には、恵みがその人を囲んでいる。            詩篇32篇10節

 巨大な看板広告が目に飛び込んできました。そこには、真っ赤な背景に白抜きで「今年、頑固が原因でたくさんの男性が死亡するでしょう」とでかでかと書かれています。これは、中年男性に定期健診を受けるように促す看板広告で、街のあちこちに作られたそうです。この国では、中年男性の定期健診受診率は低く、早期発見であれば治せる病気で亡くなる人が多いのだそうです。
 詩篇32篇は、罪という霊的な病について語ります。この病の治療法は、率直に罪を認めて悔い改めることです。最初の5節には、罪を隠しているがゆえの苦しみと、罪を告白して赦された解放感や喜びが綴られています。罪にしがみつくのはやめましょう。神は別の方法を示してくださいます。謙虚に罪を認めて悔い改めるなら、「恵みが、その人を取り囲む」と聖書は語っています。
                   (D.C.マカスランド「恵みに囲まれる」より一部引用)

2024年11月3日日曜日

2024年11月03日 第1主日礼拝 兄弟愛の教会

招詞
 主のことばによって、天は造られた。天の万象もすべて、御口の息吹によって。全地よ、主を恐れよ。すべて世界に住む者よ、主の御前におののけ。           詩篇33篇6、8節

聖書箇所
ヨハネの黙示録3章7~13

説教
兄弟愛の教会 田口勇新牧師

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言(こと)ローグ/565 ガラテヤ人への手紙

 キリストは、今の悪の時代から私たちを救い出すために、私たちの罪のためにご自分を与えてくださいました。私たちの父である神のみこころにしたがったのです。 ガラテヤ人への手紙1章4節

 「ガラテヤ」というのはひとつの町の名ではなく、トルコの中部地方の名前です。黙示録の7つの教会の東に位置していました。パウロが第一次伝道旅行の時に訪れた「ガラテヤ」とは、南ガラテヤ地方にあるピシディアのアンティオキア、イコニオン、リステラ、デルベの四つの都市を指します(使徒13、14章)。したがって、ガラテヤ人への手紙とは、この四都市に住むガラテヤ地方のクリスチャンに宛てた手紙のことです。
 この地方には、ユダヤ人が多く、会堂(シナゴグ)での土曜日の礼拝も盛んだったようです。パウロの福音を聞いてイエスをメシアと信じたユダヤ人も少なくなかったので、異邦人とユダヤ人の混じった教会が生まれました。しかし、そこで、パウロ達の伝道で生まれた若い教会が直面したのは、「イエスを信じても割礼を受けなければ救いは完成しない」という主張する一派の影響でした。
 次週から、ガラテヤ人への手紙を丁寧に学び、パウロが伝えた福音の神髄を探っていきます。

2024年10月27日日曜日

2024年10月27日 第4主日礼拝 教会創設50周年記念礼拝 主が共に在るから

招詞
 正しい者たち。主を喜び歌え。賛美は、直ぐな人たちにふさわしい。竪琴に合わせて、主に感謝せよ。十弦の琴に合わせて、ほめ歌を歌え。               詩篇33篇1~2節

聖書箇所
詩篇103篇1~22節

説教
主が共に在るから 田口勇新牧師

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言(こと)ローグ/564 寛容(5) 強さと寛容
 
 あなたがたの寛容な心を、すべての人に知らせなさい。      ピリピ人への手紙4章5節

 ナチスのオランダ侵攻に伴って、アンネ・フランクの一家は危険を逃れるために隠れ家に移りました。そして、第二次世界大戦中の二年間、発見されて強制収容所に送られるまで、そこで暮らしました。彼女は有名な「アンネの日記」に、「結局のところ、長い目で見れば、すべての武器の中で、最も鋭いもの(効果のあるもの)は親切で優しい心だ」と記しました。
 イエスは宮に入り、そこで売り買いする者たちを追い出し、両替人の台を倒されましたが、子どもたちの神を讃える声を聴き、優しく気遣われました(マタイ21章)。また、強い言葉でパリサイ人たちを非難されましたが(マタイ23章)、神の慈悲が必要な女性を優しく赦されました(ヨハネ8:1-11)。

 弱者のために立ち上がったり、不正を糾弾したりすべき時もありますが、私たちは同時に、寛容な心をすべての人に知らせなくてはなりません。神に仕えるなら、最も偉大な強さとは、困窮している人たちに対して寛容で優しい心を示すことです。(D.ブラノン 「寛容で力強い」より一部引用)

2024年10月20日日曜日

2024年10月20日 第3主日礼拝 無感動のサルデス教会から

招詞
 主に信頼する者は、恵みがその人を囲んでいる。正しい者たち、主を喜び、楽しめ。すべて心の直ぐな人たちよ。喜びの声をあげよ。                詩篇32篇10~11節

聖書箇所
ヨハネの黙示録3章1~6

説教
無感動のサルデス教会から 田口勇新牧師

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言(こと)ローグ/563 寛容(4) 残していくもの

 あなたがたは神に選ばれた者、聖なる者、愛されている者として、深い慈愛の心、親切、謙遜、柔和、寛容を着なさい。                   コロサイ人への手紙3章12節

 隣人のトレバー・スロット氏は警察官でしたが、ふたり組の銀行強盗を逮捕しようとして殺されました。近所の人たちみんなが、大きなショックを受けました。
 トレバーは、天国に行く準備はできていました。キリストを信じる信仰はゆるぎなく、誰もが認める素晴らしい人格者でした。葬儀には何百人もの警察関係者ほかが参列して、同僚のブランディン刑事が次のような弔辞を述べました。「トレバーはひたむきな警察官でしたが、しかめっ面のヒーローではなく、何より、奥さんのキムとふたりの娘さん、ケイトリンとアビーを大切にしていた優しい男でした。」 彼に対する賛辞の全ては、その立派な人柄と彼の家族愛を物語るものでした。
 トレバーの人生は、冒頭の聖句を模範にしたものでした。このような品性は、人の心に感動を残していきます。
 いつ自分が天に召されるのか、誰にも分かりません。しかし、分かっていることがあります。それは、毎日がクリスチャンにふさわしい証を残すチャンスだということです。私たちは、良かれ悪しかれ、後に残していくものを毎日増やしていることを覚え、良いものを残していくように努めましょう。                 (D.ブラノン 「私が残していくもの」より一部引用)