2020年1月26日日曜日

2020年01月26日 第4主日礼拝 エニシダの下の休息

招詞
私のたましいよ。おまえの全きいこいに戻れ。主はおまえに、良くしてくださったのだから。まことに、あなたは私のたましいを死から、私の目を涙から、私の足をつまずきから、救い出してくださいました。                            詩篇116篇7~8節

聖書箇所
第一列王記19章1~18節

説教
エニシダの下の休息 田口勇新牧師
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言(こと)ローグ/322 隠れ場(セーテル)

 それは、主が、悩みの日に私を隠れ場に隠し、その幕屋のひそかなところに私をかくまい、岩の上に私を高く上げてくださるからだ。                    詩篇27篇5節

 新共同訳では、つぎのように訳されていますので比較してみましょう。
「災いの日には必ず、主はわたしを仮庵にひそませ、幕屋の奥深くに隠してくださる。岩の上に立たせ。」

 新改訳の「それは」は、その前に記されている事柄すなわちダビデが経験したいろいろな困難をさしています。ダビデも彼のの歩みの中に多くの悩みの日々があったのです。その悩みの日は、ダビデをして主との親しい交わりの中に招く機会となりました。この主との交わりの場こそが、隠れ家でした。そしてダビデは主との深いかかわりの中で、しっかりとした岩の上に高くあげられることを経験したのでした。詩篇31:20も悩みの日の詩です。「あなたは彼らを人のそしりから、あなたのおられるひそやかな所にかくまい、舌の争いから、隠れ場に隠されます。」  上記の27篇と併せて理解すると、「悩みの日」だけでなく、人からの非難や争いを挑む舌から守るためにも、主はダビデを隠れ場に置かれました。このダビデの経験と喜びを私たちのものにするために、主との交わりの場を、困難の時の隠れ家として進みましょう。
                      (銘形「ヘブル語のキーワード入門」より引用)


 

2020年1月19日日曜日

2020年01月19日 第3主日礼拝 敵ハマンの本性

招詞
私は主を愛している。主は私の声、私の願いを聞いてくださる。主が、私に耳を傾けてくださるので、私は生きているかぎり主を呼び求める。                詩篇116篇1~2節

聖書箇所
エステル記3章1~15節

説教
敵ハマンの本性 田口勇新牧師
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言(こと)ローグ/321 アマレク人とハマン

 さて、アマレクが来て、レフィディムでイスラエルと戦った。モーセはヨシュアに言った。「私たちのために幾人かを選び、出て行ってアマレクと戦いなさい。あす私は神の杖を手に持って、丘の頂に立ちます。」                      出エジプト記17章8~9節

 エジプトから脱出してきたモーセとイスラエル人は、200万人とも言われますが、軍隊組織もない、敵から見れば略奪しやすい「烏合の衆」でした。その彼らを最初に攻撃してきた相手がアマレク人で、これがアマレク人が主の怒りを受けた理由でした。この時モーセが山に登ってアロンとフルに支えられて神に祈り、ヨシュアが兵士らと共に戦い、接戦の末、イスラエル軍が勝利しました。
  時代は下り、イスラエルの初代の王サウルの時、「アマレク人の王と民を全滅させなさい」という神の命令に違反して、サウル王は、アマレクの王アガクを助けたことが神の怒りを招き、彼の王権は失墜しました(1サムエル記15:1-11)。この直後、アガクはサムエルに殺されます。エステル記1:1では、ハマンは、アガク人(アガク王の子孫)だと言われていますからユダヤ人を敵とするのはあたりまえでしょう。エステル記でも、モーセの時代と同じくアガク人との闘いは主の戦いになっていきます。


2020年1月18日土曜日

2020年01月12日 第2主日礼拝 養父モルデカイ

招詞
主を恐れる者たちよ。主に信頼せよ。主こそ助け、また盾。主は私たちをみこころにとめ、祝福してくださる。                          詩篇115篇11~12節

聖書箇所
エステル記2章19~23節

説教
養父モルデカイ 田口勇新牧師
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言(こと)ローグ/320 みなしご(ヤートーム)

 聖書では、社会的弱者に対して深くかかわることを良しとされる神さまが語られています。エステル記では、エステルがおそらく幼い時に両親が病気で亡くなり、ヤートム(みなしご)になったと思われます。「みなしご=孤児」は、出エジプト記22章に始まり、旧約聖書全体で42回、詩篇だけで7回登場する重要語です。以下は詩篇10篇です。
    14節「あなたはみなしごを助ける方でした。」
    18節「(あなたは)みなしごと、しいたげられた者をかばってくださいます。地から      生まれた人間がもはや、脅かすことができないように。」
 10篇の中には、「悩む人」(2, 9, 9,節)、「不幸な人」(8, 10, 14節)、「貧しい者」(12, 17節)、「しいたげられた者」(18節)など弱者救済の言葉が満載されています。先進国と言われる国では「福祉」ということが叫ばれ、整備されて来ていますが、イスラエルの歴史においては、その国家誕生の時から、主にある福祉国家の理念が確立されていました。超高齢化社会を迎える日本において、「真の福祉」が問われるのはこれからですが、主にある教会もこの世とは異なる形で、真の主の福祉を学び、実現できるようにしなければなりませんね。
                          (銘形「詩編の恩寵用語」より引用)

2020年1月5日日曜日

2020年01月05日 第1主日礼拝 東方の賢者たち

招詞
 主のしもべたちよ。ほめたたえよ。主の御名をほめたたえよ。日の昇るところから沈むところまで、主の聖名がほめたたえられるように。               詩篇113篇1、3節

聖書箇所
マタイの福音書2章1~16節

説教
東方の賢者たち 田口勇新牧師
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言(こと)ローグ/319 東の国から ②  二ムロデ

クシュは二ムロデを生んだ。二ムロデは地上で最初の勇士となった。     創世記10章8節

 カインの住んだ「放浪の地」は、神の祝福から外れた地でもあります。「自分を守るために町を建てる者は、カインの子であり、その意志を受け継ぐ者である」と言えるでしょう(エリュール前掲書、50頁)。その最初の有力者は「ニムロデ」です(創世記10:8)。彼はハムの子孫で地上で最初の権力者となりました。ノアの事件でハムに下された罰は、「のろわれよ。カナン(ハムの子)。兄弟たちのしもべとなれ。」でした(創世記9:25)。しもべとなるようにとの宣告を不服として、ハムとその子孫は権力ある者となろうとしたのかもしれません。神に目をそむけた人間の応答は、いつの時代でも権力を得ようとすることに現われます。
 地上で最初の権力者となったニムロデは、バベル、エレク、シヌアルなどの町の建設者です。シヌアルは掠奪と破壊の地であり、ニムロデの支配のはじまりの場所でした。このようにニムロデは、信仰の路線から外れた反面教師です。
 東方の賢人たちは、この「放浪の地」を出てから愛と真実の神、メシアをを礼拝するためにイスラエルに向かったのでした。        (銘形「クリスマスのわき役たち」から一部引用)


2020年1月1日水曜日

2020年01月01日 元旦礼拝 神に期待する新しい心

招詞
だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。            コリント人への手紙第二 5章17節

聖書箇所
イザヤ書43章19~21節

説教
神に期待する新しい心 田口勇新牧師
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聖書のことば
見よ、わたしは新しいことを行う。
今、それが芽生えている。
あなたがたは、それを知らないのか。
必ず、わたしは荒野に道を、荒れ地に川を設ける。
野の獣、ジャッカルや、だちょうも、わたしをあがめる。
わたしが荒野に水を、荒れ地に川を流れさせ、
わたしの民、私の選んだ者に飲ませるからだ。
わたしのためにわたしが形造ったこの民は、
わたしの栄誉を宣べ伝える。
                       イザヤ書43章19~21節