2025年3月8日土曜日

2025年03月09日 第二主日礼拝 3.11祈念礼拝 永遠は見えない

招詞
 私にとって、神のみそばにいることが、幸せです。私は、神である主を私の避け所とし、あなたのすべてのみわざを語り告げます。                    詩篇73篇28節

聖書箇所
伝道者の書3章11~15

説教
永遠は見えない 田口勇新牧師

音声のみはこちら:MP3音声ファイル


言(こと)ローグ/582 イエスの逆説
 悲しむ者は幸いです、その人たちは慰められるからです。      マタイの福音書5章4節

 アイザック・ワッツの讃美歌142番(新聖歌117) 『施えの主イエスの』の歌詞に、「世の富、誉れは塵(ちり)にぞ等しき」という逆説的表現があります。これはオクシモロン(矛盾語法)という修辞技法で「恐ろしく美しい」とか「公然の秘密」のように、矛盾する単語で他方を修飾するものです。ワッツは、この技巧を用いて深い真理を表現しました。
 イエスもまた、しばしば逆説を用いられました。「心の貧しい人々は、幸いである」(マタイ5:3)と言われ、望みのない人が、望み得る以上のものを受けることを示唆されました。私たちが大切な人を失って悲しんでいる時、イエスは「慰められる」(5:4)と言われます。イエスは、神の国が人の世の一般的な規範に必ずしも一致しないことを示されました。
 これらの逆説は、キリスト者にとって全ての当たり前は覆ると教えています。取るに足らない私たちが、地位のある人のように神に大切にされます。イエスは茨(いばら)の冠をかぶせられ十字架につけられましたが、これも視覚的な逆説です。私たちは、心を震わせて、最後の一節を胸に刻みます。「ああ 主の恵みにむくゆるすべなし、ただ身と霊(たま)とを献げてぬかすぐ」と。
                         (K.ピーターソン 「逆説」から一部引用)

2025年03月02日 第一主日礼拝 ああ愚かなガラテヤ人!

招詞
 私は、竪琴に合わせてあなたにほめ歌を歌います。イスラエルの聖なる方よ。私があなたにほめ歌を歌うとき、私の唇は高らかに歌います。あなたが贖い出された私のたましいも。
                                詩篇71篇22b~23節

聖書箇所
ガラテヤ人への手紙3章1~5

説教
ああ愚かなガラテヤ人! 田口勇新牧師

音声のみはこちら:MP3音声ファイル

言(こと)ローグ/581 キリスト者の香りを放つ


 私たちは、救われる人々の中でも、滅びる人々の中でも、神に献げられた芳しいキリストの香りなのです。                       コリント人への手紙 第二2章15節

作家であり医学者でもあるオリバー・ウェンデル・ホームズは、「記憶、空想、なつかしさ、連想。これらは、他の何にも勝って、嗅覚によって呼び起こされる」と語りました。
 私たちの人生が、人を神に引きつける芳香であるならばどうでしょう。上記のみことばは、「私たちは、救われる人々の中でも、滅びる人々の中でも、神に献げられた芳しいキリストの香りなのです。」と語ります。私たちは、神を喜ばせる芳しい香りです。同時に、ある人々を神に引き寄せる香りであり、別の人々には嫌な匂いでもあります。イエスの犠牲を理解している人々は、キリストの香り、すなわち、キリストを思い出させる香りになるチャンスがあります。
 キリストに似ているという甘い香りは、人々を救い主にひきつける強い魅力を秘めています。神とともに歩むなら、それに倣おうと人々を鼓舞する甘い残り香りが、その人の周りに漂うと思いませんか。                   (C.H.カスパー 「甘い香り」から一部引用)