招詞
神よ。私の心はゆるぎません。私は歌い、ほめ歌います。私の心の底も。 琴よ、立琴よ、目を覚ませ。私は暁を呼び覚まそう。主よ、私は諸国の民の間で、あなたに感謝し、もろもろの国民の間で、あなたをほめ歌います。 詩篇108篇1~3節
まことに、みことばは、あなたのすぐ近くにあり、あなたの口にあり、あなたの心にあって、あなたはこれを行うことができる。 申命記30章14節
福音書は、イエスさまの言行録です。福音書を読むとき、特に奇跡のエピソードに触れると、わたしたちの目はどうしても詳細な出来事に引きつけられてしまい、物語全体を見逃してしまいがちです。しかし、奇跡は決して物語の中心ではありません。
奇跡が物語の中に置かれている理由は、物語全体のメッセージを支え、主張するためです。実は、新約聖書が書かれているギリシア語では、「奇跡」ではなく「しるし・わざ」という意味の言葉が使われています。
特に、ヨハネの福音書は、次のように、しるし・わざの意味を読者に解説している優しい言行録です。文中、「~のために」が目印です。
イエスは弟子たちの前で、ほかにも多くのしるしを行われたが、それらは この書には書かれていない。これらのことが書かれたのは、イエスが神の子キリストであることを、あなたがたが信じるためであり、また信じて、イエスの御名によっていのちを得るためである。
ヨハネ福音書 20:30~31
福音書や、使徒の働きなどのしるしなど歴史的なできごとを読む時、「このしるしはどのような目的で語られているのか?」「この出来事を通して、福音書記者は何を私に伝えようとしているのか?」などということを心に留めて、あなたに贈られるみことばをお受け取りください。