2021年9月10日金曜日

2021年09月12日 第2主日礼拝 イサクとリベカ ②

招詞
 ハレルヤ。まことに、われらの神にほめ歌を歌うのは良い。まことに楽しく、賛美は麗しい。主は心の打ち砕かれた者をいやし彼らの傷を包まれる。          詩篇147篇1、3節

聖書箇所
創世記24章33節~67節

説教
イサクとリベカ ② 田口勇新牧師
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言(こと)ローグ/404 ミズモール(賛歌)①
 ダビデの賛歌(ミズモール・レダヴィド)
主は私の羊飼い。私は、乏しいことがありません。主は私を緑の牧場に伏させ、いこいのみぎわに伴われます。                              詩篇23篇1~2節

 「ミズモール」とは「楽器を伴う神への賛美」を意味します。礼拝において音楽を導入したのはダビデが最初でした。ダビデが王となってから最初にしたことは、神の契約の箱をギルヤテ・エアリムからエルサレムに運び移すことでした。そのときダビデはレビ人たちを集めて、彼らに楽器をもって神への賛美を歌うように命じました(第一歴代誌15章)。
ミズモールの動詞形ザーマルは、様々な楽器をもって主に歌い、賛美するという意味です。音楽はそれまで戦いのために、あるいは戦勝の祝い(勝利の凱旋)のために用いられていましたが、ダビデは神を礼拝するために初めて音楽(歌、および様々な楽器)を用いたのです。これは礼拝の歴史において革命的なことだったのです。
これを引き継いで、礼拝にミズモールを復活させたのは、ルターでした。当時のローマカトリック教会は、9世紀からグレゴリア聖歌を公式な聖歌として、ミサや修道院の聖務日課でラテン語だけで、聖歌隊によってのみ歌うことに決めました。楽器を禁じ、各地固有の聖歌も禁じました。しかしこれに対して、ルターは、楽器を使って歌うことを奨励し、民衆が教会で歌えるように、母語ドイツ語で賛美する曲を作り、ダビデのビジョンを復活させようとしました。ところがこれにはプロテスタント教会の中でも抵抗がありました。(つづく)
                      銘形「ヘブル語のキーワード」から一部引用)