2022年4月10日日曜日

2022年04月10日 第2主日礼拝 イエスの十字架: 六つの奇蹟

招詞
 信仰の創始者であり完成者であるイエスから、目を離さないでいなさい。この方は、ご自分の前に置かれた喜びのために、辱めをものともせずに十字架を忍び、神の御座の右に着座されたのです。                             ヘブル人への手紙12章2節

聖書箇所
マタイの福音書27章45節~56節

説教
イエスの十字架:六つの奇蹟 田口勇新牧師

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言(こと)ローグ/434 真理(アレーセイア)

 イエスはピラトに答えられた。「わたしが王であることは、あなたの言うとおりです。わたしは、真理について証しするために生まれ、そのために世に来ました。真理に属する者はみな、わたしの声に聞き従います。」ピラトはイエスに言った。「真理とは何なのか。」
                            ヨハネの福音書18章37~38節

 私たちは、礼拝の中の信仰告白で、「主は、ポンテオ・ピラトに苦しみを受け」と唱えていますが、苦しみとは、イエスの尋問と結審を指していて、マタイ27:11~14、マルコ15: 1~5、ルカ23:3~5、ヨハネ18:33~40に記されています。
ところで、ピラトが最後に訊いた「真理とは何なのか」はどんな意味でしょうか。「ギリシャ語新約聖書直訳によるヨハネの福音書」(山岸登著)によれば、ここでの「真理(アレーセイア」」には冠詞がなく、新改訳2017は「あなたの語っているその真理とは何ですか」と訳しているが、ここではむしろ、「真理なんていうものは世にあろうか」と訳すべきだと述べています。これは不可知論という誰も神とか真理を知ることはできないという立場です。神を信じない多くの人々は、ピラトと同じく不可知論に逃げます。しかし聖書は、「(バプテスマの)ヨハネは真理について証ししました。」(ヨハネ5:33)と、イエスが真理その方であることを証言します。真理であられ、聖い神の子イエスを信じて救われる者は幸いですね。     (銘形「ピラトの尋問」から 一部引用)