2022年12月10日土曜日

2022年12月11日 アドベント第3週 第2主日礼拝 ナザレの秘密

招詞
 私の舌があなたのみことばを歌うようにしてください。あなたの仰せはことごとく正しいからです。あなたのみおしえは私の喜びです。私のたましいが生き、あなたをほめたたえますように。
                          詩篇119篇172、174~175節

聖書箇所
イザヤ書11章1~5

説教
ナザレの秘密 田口勇新牧師

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言(こと)ローグ/469 住まわれた(スケーノー)

 ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。私たちはこの方の栄光を見た。父のみもとから来られたひとり子としての栄光である。この方は恵みとまことに満ちておられた。
                                ヨハネの福音書1章14節

 「住まわれた」ということばを、岩波訳では「幕屋を張った」と訳しています。「幕屋(あるいは聖所)」建造の目的は、出エジプト記 25:8によれば、「わたしは彼らの中に住む」ということでした。彼らとは神によって贖われたイスラエルの民です。神ご自身が、幕屋の中に住み、そこにご自身を現わされたのです。また神は至聖所の中でモーセと会い、彼を通して民に語られました。神は大祭司アロンを通して民が神に近づき、神を礼拝することができるようにさせられました。
このように、「ことば」である神のひとり子イエスが「幕屋を張られた」ということは、肉体という形をとって、私たちの間に住まわれ、御父のことばを語り、また、私たちを御父に近づけることができるように大祭司としての役割を果たされたことを意味します。主イエスのご降誕は、神の救いの歴史が回る最大の軸となった出来事です。「住む」とは、パウロがコロサイ1:27でも開示しているように、イエスが私たち信じる者たちと日々親しいかかわりを持ってくださるということです。                       (銘形「アドベントの瞑想」から一部引用)