招詞
心を尽くして主に感謝をささげます。あなたの奇しいみわざのすべてを語り告げます。私はあなたを喜び、誇ります。いと高き方よ、あなたの御名をほめ歌います。 詩篇9篇1~2節
聖書箇所
「私たちの負い目をお赦しください。私たちも、私たちに負い目のある人たちを赦します。」
マタイの福音書6章12節
前回、神に対する負債、負いめ、的外れな罪を完全に赦されたことを正しく受け止めことと、自分に対して負い目のある者、あるいは自分に対して悪いことをした者を赦すこととが同義的な関係にあると書きました。それゆえ、私たちは、「私たちの罪(負い目)をお赦しください。私たちも私たちに負いめのある人たちをみな赦します。」という祈りをする必要があります。しかも、赦すことは間髪を置かず、すかさず赦すことが必要です。日ごとに私たちが神からの無条件の赦しを受けていることを絶えず意識しながら生きるために、この祈りはとても重要な祈りと言えます。
主人(王)のあわれみによって膨大な負債を帳消しにしてもらったしもべ、そのしもべが自分から借り (自分が帳消しにされた負債から比べるならば、ごくわずかな負債) のある者を赦さなかったことが王に知られ、怒った王が、借金を返すまで彼を牢に投げ入れたというイエスのたとえ話(マタイ18:21~35)にあるように、私たちもそのような事態になることが多々あるからです。また、この祈りは神の子とされた者が、「平和を作る者(ピース・メーカー)となる」ための土台石の役割を持つと考えられます。神の子としてのチャレンジは続きますね。(銘形「主の祈り」より一部引用)