招詞
私はいつも、主を前にしています。主が私の右におられるので、私は揺るがされることがありません。それゆえ、私の心は喜び、私の胸は喜びにあふれます。私の身も安らかに住まいます。
詩篇16篇8~9節
聖書箇所
彼ら(預言者や教師たち)が主を礼拝し、断食をしていると、聖霊が、「さあ、わたしのためにバルナバとサウロを聖別して、わたしが召した働きに就かせなさい」と言われた。そこで彼らは、断食して祈り、二人の上に手を置いてから、送り出した。 使徒の働き13章2~3節
シリアのアンテオケ教会が、パウロとバルナバを第一次伝道旅行に送り出したことが記されています。アンテオケ教会の設立は初代教会における一つの転換期で、ステパノの殉教から起こった迫害によって散らされた人々は、エルサレムから追い出されることを余儀なくされました。主からの新しいビジョン=世界宣教の啓示は、アンテオケ教会における礼拝と断食と祈りによって受けとめられました。現在のトルコ南西部へのこの第一次伝道旅行において、パウロとバルナバは福音を宣べ伝えて、ユダヤ人たちの迫害にもめげず、多くの弟子が与えられました。彼らはルステラ、イコニオム、デルベの町ごとに、長老たちを選び、断食をして祈って後、信じた人々を主にゆだねて、アンテオケに戻っています(使徒の働き1423節)。次回は断食の真意を探ります。
(銘形「断食」より一部引用)