招詞
神よ。まことに、あなたは私たちを試し、銀を精錬するように、私たちを練られました。私たちは、火の中、水の中を通りました。しかし、あなたは私たちを、豊かな所へ私たちを導き出してくださいました。 詩篇66篇10、12b節
聞きなさい。イスラエル。主は私たちの神。主はただひとりである。 申命記6章4節
このフレーズで最も重要な箇所は、最初の「聞け(シェマ)」と最後の「唯一の(エハード)」です。そこには、イスラエルの民が唯一の神のみを神とし、主として仰いでいこうとする決意が込められているのです。
イスラエルの民は、この命令をきわめて重要視し、長い世代にわたって、その重要性を体験的に子孫に伝え残していくために、一つの習慣を生み出しました。その習慣とは、6章4節を一息で、息の続く限り伸ばし、息が切れて声が出なくなるまで引き伸ばして読むのです。このことによって、息の続く限り、いのちのある限り、「主は私たちの神、主はただひとりである」という信仰を表明しようとしているのです。
私たちの生存と防衛(あらゆる守り)の保障を唯一の神である主以外に求めるなら、それは自動的に偶像礼拝となってしまいます。「神である主は唯一である」という真理、あるいは、世界中で「主イエス・キリストの他には救われるべき名はない」(使徒 4:12)とする排他的真理は、私たちの旗印で、悪魔が最も嫌うものです。 (銘形:ヘブル語のディリーブレッドより一部引用)