招詞
主よ。あなたの道を私に教え、歩むべき所を私に示してください。あなたの真理の道に私を導き、私を教え諭してください。あなたこそ、私の救いの神、私は一日中あなたに望みを置いています。 詩篇25篇4~5節 (現代訳)
あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は、皆に仕える者になりなさい。あなたがたの間で先頭に立ちたいと思う者は、皆のしもべになりなさい。人の子も、仕えられるためではなく仕えるために、また多くの人のための贖いの代価として、自分のいのちを与えるために来たのです。
マルコの福音書10章43~45節
アメリカの小さな大学での話です。この大学は経営難に陥り、資金が必要でした。建物は古くなり、先生たちの給料も払えなくなってしまいました。ある日、見知らぬ人がこの大学にやってきました。たまたま作業服を着て、壁を洗っている人を見かけたので、その人に訪ねました。「学長にお目にかかりたいのですが。」 すると、彼は、「12時に学長室にいらしたら、お会いになれると思います」と答えました。
訪問客が言われたとおりの時間に学長室に行くと、なんと先ほどの作業服の人がきちんとした洋服に着替えて、学長室にいるではありませんか。彼は、実は学長だったのです。
数日後、一通の手紙が学長宛に届きました。その中に大学への寄付金として5万ドル(約750万円)の小切手が同封されていました。学長の謙遜な心と行いがこの見知らぬ人の心を打ち動かしたのです。
冒頭のみ言葉は、「謙遜について」の教えであり、その教えはイエス自らがその模範となっているのです。 (銘形「謙遜への招き」より一部引用)