2022年10月23日日曜日

2022年10月23日 第4主日礼拝 岩打ち: モーセの大失敗

招詞
 あなたのみことばは、私の上あごに、なんと甘いことでしょう。あなたのみことばは、私の足のともしび、                 私の道の光です。詩篇119篇103、105節

聖書箇所
民数記20章1~13

説教
岩打ち: モーセの大失敗 田口勇新牧師

音声のみはこちら:MP3音声ファイル ルター派と福音主義教会(エウアンゲリオン)


言(こと)ローグ/462 ルター派と福音主義教会(エウアンゲリオン)

 マルティン・ルター(1483.11.10~1546.2.18)はドイツの宗教改革者です。1517年10月31日は、免罪符の聖書的根拠などを含む95の公開質問状を城教会に張り出したことで、ローマカトリック教会側との対決が始まった日であり、プロテスタント教会=ルター派教会の始まりです。ルターは、聖アウグスチノ修道会に属する神学教授として、「人となられた神の言葉としてのイエス・キリストにのみ従う」べきことを主張しました。カトリック教会から破門されましたが、めげないどころか、貴族に保護されてすぐに質素な部屋で聖書翻訳に打ち込むなど、時間を無駄にしませんでした。彼の影響下で福音主義教会(エウアンゲリオン=ルター派教会)が発足し、その教理は、アウクスブルク信仰告白の中に記されています。
ルターの手によるドイツ語聖書が、近代ドイツ語の手本になったことや、教会や家庭で歌える初めての賛美歌を作ったこと、楽器を使った賛美歌演奏など文化的な貢献も大きいものでした。カタリナという元修道女と結婚したことでプロテスタント教会における教職者、牧師の結婚と家庭という聖書的な良い伝統をつくったことでも知られます。
聖書をキリスト教の唯一の源泉にしようというルターの呼びかけは、後発のプロテスタント諸教会の源流をつくったわけですが、16世紀末には、対抗改革という名の内部改革を呼び起こしたという意味でカトリック教会にも大きな影響を与えました。F.ザビエルは、対抗改革の結果、ポルトガルのイエズス会からプロテスタントに先立って宣教師として未伝地に送られ、インド、マラッカ(インドネシア)や日本にも布教するなど、宗教改革を通しても「主の宣教のマスタープラン」は、大いに進みました。