招詞
私は夜明け前に起きて叫び求めます。私はあなたのことばを待ち望んでいます。あなたの恵みによって私の声を聞いてください。 詩篇119篇147、149節
聖書箇所
申命記3章18~29節
説教
モーセの終活 田口勇新牧師
言(こと)ローグ/464 ヨシュア記のヤーラシュ(相続する)
主「私と私の家は主に仕える。」 ヨシュア記24章15節
旧約聖書を「モーセ五書」「歴史書」「詩歌」「預言書」に分類されます。歴史書は、申命記で言われている約束の地で神の教えを基準としてどう歩んだかという視点から書かれています。ヒューマニズムではない理解が必要です。ヨシュア記は、歴史書の初めの書です。
いよいよ約束されたカナンの地に向かって、ヨシュアの率いるイスラエルの民がヨルダン河を渡ります。しかし、モーセの晩年に周りの小国は、イスラエルを滅ぼそうと敵意をむき出しにして攻めてきたので応戦しなければならなかったように、カナンを自分たちの所有とするためには異邦の民を追い出して、そこを占領しなければなりませんでした。
「追い出す」「滅ぼす」「占領する」「所有する」「手に入れる(取得する)」「相続する」「受け継ぐ」という7つの事はみな同義であり、ヨシュア記はヘブル語「ヤーラシュ」(動詞)という一つのキーワードによって括(くく)られます。戦乱の中でもヨシュア一家が語った冒頭の信仰告白が光ります。
(銘形「ヨシュア記」から一部引用)