2023年12月10日日曜日

2023年12月10日 アドベント第2週 第2主日礼拝 インマヌエルの主イエス

招詞
 主はこの口に授けてくださった。新しい歌を、私たちの神への賛美を。多くの者は見て恐れ、主に信頼するだろう。幸いなことよ、主に信頼を置き、高ぶる者や偽りに傾く者たちのほうを向かない人。                                詩篇40篇3~4節

聖書箇所
マタイの福音書1章18節~25節

説教
インマヌエルの主イエス 田口勇新牧師

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言(こと)ローグ/519 アドベント(待降節)の「なぜ」
 そして、ナザレという町に行って住んだ。これは預言者たちを通して「彼はナザレ人と呼ばれる」と語られたことが成就するためであった。          マタイの福音書2章23節

 問② イエスはなぜ「ナザレ人」と呼ばれたのか。
マリヤとヨセフは、ナザレから国勢調査でベツレヘムに行き、そこでイエス様は生まれました。8日目にエルサレム神殿で割礼を受けさせ、ベツレヘム滞在中に博士たちの訪問を受けますが、直後にエジプトに逃げました。ヘロデの死後、ベツレヘムに帰りましたが、ヘロデより残虐なアケラオを恐れ、夢でのお告げでナザレに移り30年間住みます。そしてイエスさまはナザレ人と呼ばれました。しかし、上記のみ言葉にある預言者とは誰でしょうか。旧約聖書でナザレはヒットしません。3つの説があります。(1)ナジル人のこと。しかし、ナジル人は罪人や汚れたものにさわりません。イエスさまは進んで罪人たちと食事もされましたからこれはあたりません。(2)ナザレ人イエスという表現は軽蔑的な表現 イエスさまを信じる前のナタナエルがナザレから良いものがでるはずがない (ヨハネ1:6)と言ったことやナザレ人一派と蔑称していた事実からです(使徒26::9)。しかし、これも弱いです。(3)ナザレは、ヘブル語ネーツェル(若枝)に由来する地名だ、ということです。
エッサイの根株から新芽が生え、その根から若枝(ネーツェル)が出て 実を結ぶ。 イザヤ書 11章1節
言語学的には、ナザレとネーツェルは、コグネィト(同起源語)の関係ですから、妥当な結論で、初代教会時代から、イザヤの預言と理解されていたということになります。
                         (銘形「アドベントの瞑想」から部分引用)