2023年12月16日土曜日

2023年12月17日 第3主日礼拝 マリヤとエリサベツ

招詞
 幸いなことよ。弱っている者に心を配る人は。わざわいの日に、主はその人を助け出される。
                                     詩篇41篇1節

聖書箇所
ルカの福音書1章39節~56節

説教
マリヤとエリサベツ 田口勇新牧師

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言(こと)ローグ/520 アドベント(待降節)の「なぜ」
 あなたがたは、布にくるまって飼葉桶に寝ているみどりごを見つけます。それが、あなたがたのためのしるしです。                        ルカの福音書2章12節

 問 ③ なぜ、飼葉桶(ファトネー)?
み使いは、羊飼いたちに飼葉桶(ファトネー)に寝ているみどりごが、あなたがたのためのしるしだと言いました。飼葉桶には、どんなメッセージが隠されているでしょうか。
飼葉桶(ヘブル語:エボス)は、石をくり抜いたものでイザヤ書の冒頭、1章2~3節に出てきて、内容は、辛辣です。

 天よ、聞け。地よ、耳を傾けるのだ。主が語られるからだ。「わたしは子らを育て大きくした。しかし、彼らはわたしを無視した。牛はその飼い主を知っている、驢馬(らば)はその飼葉桶を(知っている)。だが、イスラエルはわたしを知らず、民はわたしを理解しなかった。
                          イザヤ書1章2~3節 (秦 厚平 訳)

 物言わぬ動物でさえ分別があるのに、神の民は悟らないという驚くべきメッセージが「飼葉桶」に象徴されています。その700年後、イエスが誕生した時代の神の民(ユダヤ人)も、イザヤが預言した時代の人々と何ら変わらず霊的に外れた罪深い生き方をしていました。神の律法を重んじるパリサイ派や律法学者たちは、神の愛のみ教えを禁止や規則や罰則にすりかえて、それらを用いることで、民衆を支配する道具としていたのです。これは神の側からすると大変な事態で、霊的な危機でした。その民を救うために遣わされたのが、み子イエスだったのです。 
                        (銘形「アドベントの瞑想」から部分引用)