招詞
万軍の主よ、あなたの住まいは、なんと慕わしいことでしょう。 私のたましいは、主の大庭を恋い慕って、絶え入るばかりです。私の心も身も、生ける神に喜びの歌を歌います。
詩篇84篇1~2節
人の子は、多くの苦しみを受け、長老たち、祭司長たち、律法学者たちに捨てられ、殺され、三日目によみがえらねばならない、と語られた。 イエスは、皆に言われた。「だれでもわたしについて来たいと思うなら、自分を捨て、日々自分の十字架を負って、わたしについて来なさい。 」
ルカの福音書9章22~23節
レントとは復活祭に先立つ40日間(日曜日を除く)で、神にもう一度立ち返る期間、自省と悔い改めの期間、祈りとみことばと断食などを通して、改めて自分を主に捧げ直す期間です。伝統的には、イエスが荒野に退いて試みを受けられた40日間に合わせて、この期間は何らかの食べ物や活動などを節制することがなされてきました。
また、レントに断食したり、何らかのものを手放したりするのは、自分に苦行を課すことが目的ではなく、もっと善いもののために、時間と場所を作るためだとも言えます。たとえば、昔、便利な「チン」はもちろん、ガスも無い時代に料理にかけていた時間を減らすために婦人たちが肉料理を少なくすることなどで御言葉をより深く味わうとか、男性も自分が多くの時間を費やしている活動(趣味も)を制限することで、さらに祈りに時間を費やしていました。
今年のレントはすでに半分ほど過ぎていますが、3/31のイースターまでまだ4週間あります。この期間、私たちの罪のために十字架につけられたイエス様の受難を思いつつ、自らを振り返り、自分の生活の中で主に立ち返るよう招かれている領域がないか、祈りをもって思い巡らしてみてはいかがでしょうか。 (中村佐知<JCFN理事>のブログより一部引用)