2024年5月5日日曜日

2024年05月05日 第1主日礼 信仰のみ

招詞
 わが神主よ、なんと多いことでしょう。あなたがなさった奇しいみわざと私たちへの計らいは。あなたに並ぶものはありません。語ろうとしても告げようとしてもおそれはあまりにも多くて数えきれません。                               詩篇40篇5節

聖書箇所
ピレモンへの手紙10節~13

説教
信仰のみ 佐藤弘司牧師(DVD説教)

言(こと)ローグ/540 詩篇77篇の4つの瞑想語 ④ハーシャブ(思い返す)

 夜には私の歌を思い起こし、自分の心と語り合い、私の霊は探り求めます。  詩篇77篇6節

 この節のリビングバイブル訳は、「あのころは、夜になると 喜びの歌が自然に口から出てきました。この、たましいのあまりにも大きな変わりようは、どうしたことでしょう。」です。
 詩篇77篇にある四つの瞑想語(    meditation)の一番目は、ヘブル語で、①ザーハル(思い出す)、二番目は、スィーアッハで、「思いを詰める」で、三番目は、ハーガー(思いを巡らす)でした。今回が最終回です。

 ハーシャブは、自分を吟味しながら、自分の思いや行いを反省する行為です。自分を客観的に見ています。霊性の回復の転換点です。6節は、リビングバイブル訳のように(遠い)昔の生き生きとして、あるいは嬉々として信仰生活をしていたころを振り返り、自分自身にため息をしている言葉です。10節には、ため息が主への疑いにつながる危険な状態が見て取れます。しかし、感謝なことに12節で信仰の回復の兆しをみることができます。11節は、(しかし)を挿入して読むとよく理解できます。ここから信仰は回復していきます。事実、原語のヘブル語には、ヴァー(しかし)があります。

(しかし)私は主のみわざを思い起こします。ーーーーー11節

 癌細胞は、1日で体の中で生まれ、ほとんどはその日のうちに死滅するとは医師の言(ことば)です。つまり、いくつかは生き残り、人をむしばみはじめます。サタンの攻撃は、心と霊を攻撃します。巧妙で、失望落胆の心に疑いの種を蒔く名人です。主の恵みをハーシャブし(思い起こし)、主に顔を向けましょう。恵みの雨を思い出しましょう。賛美の歌を口ずさみましょう。疑いの種を芽生えさせないように。

 以上、詩篇77篇の4つのデボーション用語を詳しくみました。
                         (銘形「ヘブル語コラム」から一部引用)