2023年8月27日日曜日

2023年08月27日 第4主日礼拝 アルネ諸教会の チャレンジ

招詞
 主を恐れる人は、だれか。主はその人に選ぶべき道をお教えになる。その人のたましいは、幸せの中に宿り、その子孫は地を受け継ぐ。               詩篇25篇12~13節
 
聖書箇所
ヨハネの福音書9章1節~12節

説教
アルネ諸教会のチャレンジ 田口勇新牧師

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言(こと)ローグ/505 ルターとウィクリフ
 わたしのために人々があなたがたをののしり、迫害し、ありもしないことで悪口を浴びせるとき、あなたがたは幸いです。                  マタイの福音書5章11節

 マルチン・ルターよりも100年ほど早い時代に、カトリックの司祭でオックスフォード大学の教授であったジョン・ウィクリフがいました。彼は、ローマ・カトリックの教義は聖書から離れていて、聖餐式のパンとワインがキリストの本物の肉と血に変じるという説(化体説)は誤りである等、法王とカトリック教会を批判しました。また、イングランド国王が英語の聖書を持たないのに、ボヘミア(チェコ)出身のアン王妃がチェコ語の聖書を所有し読んでいることに矛盾を感じていた彼は、晩年になってから、禁を犯して聖書を英語に翻訳しました。これが初めての英語聖書です。信徒の霊的糧である聖書とそれに基礎を置く説教を重要視し、翻訳した聖書を持った牧師たちを地方に派遣しました。彼の信仰は、ボヘミアのヤン・フス、また100年後の宗教改革にも大きな影響を与えました。カトリック教会は、1408年に、ジョン・ウィクリフの著書および英訳聖書読むことは死に値する異端の罪であるとしました。以下は、ウィクリフが貫き表明した信仰で、ルターに決定的な影響を与えました。① 教会の頭(かしら)はキリストであって法王ではない。② 法王は反キリスト③「目に見えない選びの民」と「目に見えるカトリック教会」は別物。 ④ 聖書はみんなのためのもの。 ⑤信仰によって人は義と認められる。⑥聖書のみに立つ。
ウィクリフもルターも命がけで、母語聖書と聖書信仰を伝えた大先輩です。

2023年8月19日土曜日

2023年08月20日 第3主日礼拝 教会のチャレンジ ⑰ エペソ教会 2

招詞
 主よ。あなたの道を私に知らせ、あなたの進む道を私に教えてください。 あなたの真理に私を導き、教えてください。あなたこそ、私の救いの神、私は、あなたを一日中待ち望んでいるのです。
                                   詩篇25篇4~5節
 
聖書箇所
使徒の働き19章11節~40

説教
教会のチャレンジ ⑰ エペソ教会 2 田口勇新牧師
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言(こと)ローグ/504 エピファネスとハヌカの祭り
 あなたがたは二度と、自分たちのささげ物や偶像で、わたしの聖なる名を汚さなくなる。 
                                エゼキエル書 20章39節

 ユダヤ人の「ハヌカの祭り」は別名「光の祭典」とも呼ばれますが、この祭りの由来は、シリアの悪王エピファネスによって汚された第二神殿をきよめて、神に再奉献した出来事を祝うものです。イスラエルの民は、第二神殿以降、エズラの宗教改革で偶像と決別しました。しかし、アレクサンダー大王(BC356~323)の死後、遺言により二人の側近がシリアとエジプトで王国を築き、イスラエルを征服しました。特に、シリアの王となったエピファネスは最大の悪役でした。彼の7つの勅令は、イスラエルの文化と宗教を破壊する意図がありました。
(1)安息日を汚すこと。(2)主の7例祭と聖なる日を汚すこと。 (3)ギリシアの偶像(ゼウス)を祭壇に置いて拝ませること。 (4)祭壇には豚の血をささげること。(5)聖書で禁じている不浄 な食べ物を食べさせること。(6)割礼を禁じること。 (7)トーラーの学びを禁じること。
エピファネスは、違反した者はすべて死刑に処しました。このようにしてユダヤ人を徹底的に迫害したことでマカベヤの反乱が起き、短期間とは言えユダヤ人によるハスモン王国(BC147~37)が出現したのです。現代はどうでしょうか。国体の強要、神社参拝の強制などは戦時中の日本でもありましたから、クリスチャンは、目を覚ましていなければなりませんね。
                   <銘形:「ハヌカの祭りの現代的意義」より一部引用>

2023年8月13日日曜日

2023年08月13日 第2主日礼拝 教会のチャレンジ ⑯ エペソ教会 1

招詞
 まことに、私のいのちの日の限り、いつくしみと恵みとが、私を追って来るでしょう。私は、いつまでも、主の家に住まいます。                      詩篇23篇6節
 
聖書箇所
使徒の働き19章1節~10節

説教
教会のチャレンジ ⑯ エペソ教会 1 田口勇新牧師

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言(こと)ローグ/503 謙遜と高挙
 それゆえ、神は、キリストを高く上げて、すべての名にまさる名をお与えになりました。
                                ピリピ人への手紙2章9節

 ここで大切なのは、神である御父が御子イエスを高く上げられたということです。ここには御子の御父に対する謙遜の極みを見ます。だから「それゆえ」なのです。主の十字架の死にまで従順であられた事に対する御父からの報いです。
私たちに対しても、聖書は「主の御前にへり下りなさい。そうすれば、主があなたがたを高くしてくださいます。」という約束があります。しかし、イエスの場合の「高くする」というのと、私たちの場合の「高くする」ということには違いがあります。私たちの場合、神のちょうど良い時に、「しかるべきところまで上げてくださる」の意味ですが、イエスの場合の「高く上げて」ということばのギリシャ語は「ヒュペルプソオー」です。このことばは、ピリピ2:9にのみ使われていることばで「最高の栄誉」を与えられたという意味です。
「・・あなたがたは、神の力強い御手の下にへりくだりなさい。神が、ちょうど良い時(神の時)に、あなたがたを高くしてくださるためです。」 ペテロの手紙第一5章6節
理不尽な扱いを受けてへこんだ時も、最高の栄誉を与えられて、神の右の御座に着かれたイエスさまを仰ぎつつ、「ちょうど良い時」を待ちませんか。 <銘形:「謙遜への招き」より一部引用>

2023年8月6日日曜日

2023年08月06日 第1主日礼拝 教会のチャレンジ ⑮ 名説教者アポロ

招詞
 主は私の羊飼い。私は乏しいことがありません。主は私を緑の牧場に伏させ、いこいのみぎわに伴われます。主は私のたましいを生き返らせ、御名のゆえに、私を義の道に導かれます。
                                   詩篇23篇1~3節
 
聖書箇所
マルコの福音書4章1節~9節

説教
教会のチャレンジ ⑮ 名説教者アポロ 田口勇新牧師

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言(こと)ローグ/502 病 気 ②

 ですから、私たちは落胆しません。たとえ私たちの外なる人は衰えても、内なる人は日々新たにされています。                    コリント人への手紙 第二 4章16節

「病気になっても頑張ります」という人がいて、立派だと思いますが、三浦綾子さんの場合は、はっきりと神への信仰から来ています。つまり、神は真実で良い方であるという信仰です。確かに、彼女の病気は彼女の肉体を弱めましたが、彼女の精神をむしばむことはできませんでした。彼女の病は神から来る霊的ないのちを彼女から取り去ることはできませんでした。「外なる人は衰えても、内なる人は日々強められ」て行ったのです。
病気は確かに外なる人を衰えさせますが、彼女のうちに与えられた神への信仰は、彼女をより強くしていったのです。そんな彼女の存在は、私たちにとって励ましです。彼女の作家としてのエネルギーはいったいどこから来たのか。やはり信仰から、そしてご聖霊の力を帯びて、ということになるでしょう。
北海道旭川市、緑濃いカラマツ林の奥に三浦綾子記念館があります。綾子さんの書斎も移築復元されています。もし記念館に行くことがあれば、彼女のエネルギーの源に注目して、彼女の信仰の足あとを辿って下さい。              <銘形:「謙遜への招き」より一部引用 >