招詞
知恵の初め、それは主を恐れること。 これを行う人はみな賢明さを得る。 主の誉れは永遠に立つ。 詩篇111篇10節
心の貧しい者は幸いです。天のみ国はその人たちのものだからです。 マタイの福音書5章3節
日本人の順拝してきたとされる七福神は、福徳をもたらすとされる7柱の神々です。一般的には、恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、布袋、福禄寿、寿老人の7神を指します。
七福神と聖書の七福との「幸い観」の違いは、前者は世的であり、後者は天的であると言えます。「心の貧しい人」とは原意は「霊において貧しい人」であって、天国、神、イエス、永遠・・のことをもっと知りたい、関わりたい、という霊的な渇きを意味しています。
そのような人には「天国は彼らのものである」と言う事実が宣言されています。霊的渇きは自分や他者に対する悲しみや憐れみを生み出し、続く「悲しんでいる人(4節)」はその結果として慰めを得るようになります。「柔和な人(5節)」とは人生の厳しい経験から生み出されるもので、神の国を嗣ぐ者とされます。「義に飢えかわく(6節)」とは、霊的生命の保持のために神の言葉を慕い求めることを意味しています。
「七福の教え」は利己的な幸福観ではなく、天国に通じる幸福観です。キリスト者の生涯は「天国をゴール」とするものです。しっかりと目的地に目を据え、目先のことに左右されることなく、宇宙大のビジョンを抱いて、日々歩む者とさせて頂きたいものです。
(「聖書通読一日一章「七福の教え」より一部引用)