「見よ、処女がみごもっている。そして男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」
(訳すと、神は私たちとともにおられる、という意味である。) マタイの福音書 1章 23節
聖書箇所
ミカ書 5章2節4節ルカの福音書 2章 8~16節
説教
ベツレヘムとキリスト 田口勇新牧師MP3音声ファイル
言(こと)ローグ38/ベツレヘムは『パンの家』
「神の御子は今宵しも ベツレヘムに生まれたもう」(讃美歌111)、「ああ、ベツレヘムよ などかひとり」(同115)、「いざ歌え友よベツレヘムの」(同120)などをはじめとするクリスマス・キャロルの中には、「ベツレヘム」という固有名詞が多く見られます。「ベツレヘム」はヘブル 語で「ベート・レヘム」で、『パンの家』という意味です。そこが昔から、パンの原料となる小麦や大麦などの穀物の産地だったからですが、この町にはそれ以上の歴史的な秘密があります。
旧約聖書のルツ記の舞台は、ベツレヘムで、ルツさんとボアズさんの美しい恋が実る場でもありました。でも、 神さまはただの恋物語ではなく、この2人の子孫からやがてあのダビデが生まれるように計画しておられました。
ルカ2章11節で、「きょうダビデの町で。。。」と天使が告げられたダビデの町は、ベツレヘムの通称でした。このことは、イエスさまが来られる700年以上も前に、ミカによって預言されていました。「ベツレヘム・エフラテよ。あなたはユダの氏族の中で最も小さいものだが、あなたのうちから、わたしのために、イスラエルの支配者になる者が出る。」 あの東方の博士たちは、メシア(キリスト)がベツレヘムに現れるというこの預言のことばを読んで、ベツレヘムに向かうことができました。
このように、「ベツレヘム」は、神の救いのドラマにおいて多くのできごとと希望が隠されていた町なのです。クリスマスの賛美歌を歌いながら、2000年前のベツレヘムの町に思いを寄せてみましょう。
(銘形 アドベントの瞑想より一部引用)