2015年12月6日日曜日

2015年12月06日 第1主日礼拝 夢と予言

招詞
私は心を尽くして【主】に感謝します。あなたの奇しいわざを余すことなく語り告げます。 私 は、あなたを喜び、誇ります。いと高き方よ。あなたの御名をほめ歌います。                        詩篇9篇1~2節

聖書箇所
マタイの福音書 1章18節~25節

説教
夢と予言  田口勇新牧師
MP3音声ファイル

言(こと)ローグ36/「しるし」と「象徴」2
前回は、「しるし」が神さまからのサインであるということを知りました。一方「象徴」は、「しるし」とは異なり、具体的な物事からある深い隠された真理を伝えるために用いられるものです。例えば、聖霊なる神は、「鳩」、「風」、「息」、「雨」、「露」、「酒」、「油」、「火」などで表わされます。朝や夜を象徴として用いることもあります。
 使徒パウロの生涯には、「ある夜」という三つの夜があったことをルカは「使徒の働き」に記してています。これらは、「ある夜」と表現される目に見えない特別な「夜」を意味します。いわばパウロの人生の節目 となるような特別な「夜」であり、象徴的な意味を持った夜なのです。具体的には、彼にとって行き詰まりの状態を指し示す「夜」、迫害者の手中に落ちて恐れと不安の中にある「夜」、将来のヴィジョンと励ましを与えられた「夜」などに、パウロは主の幻や語りかけを経験したのです。
 今年の待降節で取り上げる象徴は、特に、マタイの福音書のイエスの誕生にまつわる箇所に登場する「14」という数字、「夢」、「星」、「光」と続きます。これらの象徴的表現を通してヨセフとマリヤは何を見たのでしょうか?このエピソードを読む私たちに何が見えてくるでしょうか? これらの象徴の一つ一つに思いを置き、私たちが神の救いのご計画の中に入れていただけたすばらしさを再発見することができるでしょうか? 
                                           (銘形「アドベントの瞑想」より引用)