2017年8月29日火曜日

2017年08月20日 第3主日礼拝 過去と今の私

招詞
【主】は私の羊飼い。私は、乏しいことがありません。
              主は私を緑の牧場に伏させ、いこいの水のほとりに伴われます。
                                   詩篇23篇1~2節
聖書箇所
エペソ人への手紙 2章 1~6節

説教
過去と今の私 田口勇新牧師
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言(こと)ローグ201/「キリスト」(クリストス) 
ギリシャ語のクリストスは、新約聖書に529回も使われていますが、福音書よりもパウロの書簡に多く使われています。その数383回です。
 クリストスはヘブル語の「マーシーアッハ」(油注がれた者)の直訳で、メシアと音訳されます。
 旧約聖書で油注がれた者とは、王や預言者、祭司などを指しました。それで、イエスは自分がキリスト(メシア)と呼ばれることを極力避けました。なぜなら、イエスがこの世の人々が期待している地上の王としてのキリストでないことを示唆するためです。つまり、キリストは人々の罪のために十字架で死なれて後、栄光を受けられることを理解できなかっためです。
 ペンテコステ以降、弟子たちはイエスがキリストであることをはっきり悟り、明確に宣言し、イエスに「キリスト」の称号をつけて伝道しました。さらに、初代教会は「キリスト」に「主」(キュリオス)という神を表わす最高の称号をつけて「主キリスト」、あるいは「主イエス・キリスト」と呼びました。迫害下の教会で、ローマ皇帝が、自分をキュリオスと呼ぶことを強制していた時代ですから、リスクが大きかったわけです。
 私たちもイエスさまを証するときに、周りの目を恐れずにイエスさまはキリスト(メシア)救い主です、とはっきりと伝えましょう。
                          (銘形 「エペソ書の重要語」より引用)