2018年6月10日日曜日

2018年06月10日 第2主日礼拝 新しい人の選択

招詞
私のたましいは黙って、ただ神を待ち望む。私の救いは神から来る。神こそ、わが岩。わが救い。わがやぐら。私は決して、ゆるがされない。               詩篇62篇1~2節

聖書箇所
エペソ人への手紙4章28~32節

説教
新しい人の選択  田口勇新牧師
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言(こと)ローグ/240 前向きと後ろ向き ① 

 わたしはぶどうの木で、あなたがたは枝です。人がわたしにとどまり、わたしもその人の中にとどまっているなら、そういう人は多くの実を結びます。       ヨハネの福音書15章5節

 「振り返ってはいけない。」とか「前向きに生きろ」。などとよく耳にするが、振り返ることなく生きられる人がいるだろうか。また、前ばかり向いて歩くことが、そんな立派なことなのだろうか。「前向きに進め」というのは、人間が溜めていた力を出せる「後ろ向き」という切り札を、めったなところで使ってはいけないということなのかもしれない。私は今日も、後ろ向きで坂を下り、後ろ向きで風の中を走り、夕日を見ながら帰ってきた。 (星野富弘 「鈴のなる道」より)
 
この随筆で星野さんは、前向きに生きる真の切り札は「後ろ向き」にあるということを言おうとしているのだと思います。
 星野さんの言う「後ろ向き」ということばと、上記「わたしにとどまりなさい」というみことばが、私には重なるような気がするのです。実は、ヘブル語では「前を向く」とは、これまでのことを振り返る方向、つまり過去に目を向けることです。次回、詳しく説明しましょう。
                         (銘形 「謙遜への招き」から一部引用)