2015年7月12日日曜日

2015年7月12日 第2主日礼拝 イエスが選んだ12人 

招詞
そこでイエスは十二弟子を任命された。それは、彼らを身近に置き、また彼らを遣わして福音を宣べさせ、 悪霊を追 い出す権威を持たせるためであった。
マルコの福音書3章14~15節

聖書箇所
ルカの福音書 6章12~19節

説教
イエスが選んだ12人 田口勇新牧師
MP3音声ファイル

言(こと)ローグ16/使徒(アポストロス)
イエスさまの世界宣教のミニストリーは、教会と「使徒」と呼ばれる12人の弟子たちに委ねられていきます。

ルカの福音書6章ではじめて登場するこの「使徒」ということばは、他の福音書では弟子(マセーテース)と言われています。その場合は、文脈から弟子の中の弟子(高弟子)の意味合いがあります。

イエスさまは、彼らに神の国の福音を宣べ伝える中で、病気を治したり、悪霊を追い出す権威を授けます。そして、教会の誕生日と言われるペンテコステ以来、ペテロやヤコブなど教会のリーダーとして、牧会と宣教(聖書教育と伝道)の働きが主流になります。
パウロだけが、イエスさまの十字架と復活のあとて、ダマスコへの途上で任命されますが、エルサレム教会の権威に従います。使徒たちは、ヨハネ以外すべて殉教していきます。

イエスさまの選ばれた使徒は1代限りで、あとは教会が監督(牧師)や宣教師を任命して世界宣教が進展していきます。従って、カトリック教会が主張する ような、使徒権威が後々まで継承されることはありません。

500年前に、マルチン・ルターが宗教改革の中で発表したローマ教会への論文のなかでも、聖書に従うかぎり、神と人との仲介者は必要がなく、ローマ教皇という立場はありえないし、使徒たちやマリヤ像などにあやかる聖人(像や肖像 画)崇拝は無意味である、と堂々と語ります。