2016年1月3日日曜日

2016年01月03日 第1主日礼拝 イエスの力と権威が

招詞
キリストのうちにこそ、神の満ち満ちたご性質が形をとって宿っています。そしてあなたがたは、キリストにあって、満ち満ちているのです。キリストはすべての支配と権威のかしらです。
                                           コロサイ人への手紙 2章9~10節
                       
聖書箇所
ルカの福音書 9章1~6節

説教
イエスの力と権威が 田口勇新牧師
MP3音声ファイル

言(こと)ローグ40/平和(シャローム)
昨年、「武力で敵を負かして平和を」というのが、対テロ戦争の名目になりました。しかし、武力による平和は、長続きしないことは誰でも知っています。 2000年前、天使の集団が「いと高き所に、栄光が、神にあるように。地の上に、 平和が、御心にかなう人々にあるように。」(ルカ2章14節) と賛美した中にも、「平和」ということばがあります。
 現在も、神との平和を伝えることは、教会の宣教の重要なメッセージです。イエスの与える平和は、ローマ帝国の軍事力によって達成した「平和」とは無関係です。イエスの場合、悪に対する非暴力によって、愛によって作り出される平和でした。それこそが、今日でも、この世における教会の果たすべき役割なのです。
 そのためには、私たちの様々な領域における障壁(バリア)が取り払われることが必要でした。イエスの誕生の時に、「地の人」と軽蔑されていた羊飼いたちが最初の礼拝者でした。これは、階級的バリアへの挑戦でした。また、彼らの活躍 (ルカ2:17~20)は、富める人と貧しい人の障がいである、経済的バリアも取り去られました。
 イエスは、サマリヤの女の回心を助けられ(ヨハネ4章)、人種的・宗教的なバリアを除かれました。次に、エルサレムとガリラヤを行き来されながら、使徒たちを育成訓練し、エルサレム教会がスタートするための道備え(インフラ整備)をなさり、地域的バリアを除くことに成功されました。
 このように、宣教の障がいとなる4つのバリアを取り払って下さった方が、救い主イエスでもあられました。                                         (銘形 「ルカの福音書の神学」から引用)