2017年11月12日日曜日

2017年11月12日 第2主日礼拝 神の御住まいとなる教会

招詞
主よ。あなたの恵みは天にあり、あなたの真実は雲にまで及びます。 あなたの義は高くそびえる山のようで、あなたのさばきは深い海のようです。                                  詩篇36篇5~6節

聖書箇所
エペソ人への手紙2章20~22節

説教
神の御住まいとなる教会 田口勇新牧師
MP3音声ファイル

言(こと)ローグ/ルーテル教会② 
それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授け、 また、わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように、彼らを教えなさい。                 マタイの福音書28章19~20節

 ルターの宗教改革は、ヨーロッパ各地に広がりましたが、ノルウェー、デンマーク、フィンランドなどの北欧の国々の王様は、ルターの教えに賛同し、ルーテル教会を国教会としてスタートさせました。
 ノルウェーの宗教改革は、デンマーク=ノルウェー王であったクリスチャン3世が、1537年にルター派を国教とすると宣言し、時のローマ・カトリック大司教を追放しました。その後、1814年にノルウェーがデンマークから独立を果たした際、ノルウェー憲法でルター派教会を国教会と承認し、牧師は王に任命されて公務員として奉仕しました。敬虔主義運動が国内で起こり、信徒と聖職者との距離が縮まるようになり、平信徒の集会がそれなりに教会生活でも受け入れられました。このことで、信徒のリーダーシップが育つ要因になりました。
 1905年にノルウェーから米国に移住したクリスチャンたちが現地法人として、ルーテル同胞教団(Lutheran Brethren Church)を結成し、礼拝式文を用いない、講壇も簡素なルーテル教会をスタートさせました。2年後、当時、教会数は、10に満たなかったのですが、外国宣教の熱いビジョンによりアフリカのチャドとカメルーンと中国に宣教師を送り始めたことは驚くべきことです。ルーテル同胞教会の特徴は、教団を大きくすることよりも、イエスさまの大宣教命令に従い、未伝地のために祈り、宣教師を送り出すことをしてきたことでした。            (続く)