2020年7月5日日曜日

2020年07月05日 第1主日礼拝 石の心と肉の心

招詞
主の御名がほめられるように。日の昇るところから沈むところまで、主の御名がほめたたえられるように。主はすべての国々の上に高くおられ、その栄光は天の上にある。
                                詩篇113篇2b~4a節

聖書箇所
エゼキエル書11章1~25節

説教
石の心と肉の心 田口勇新牧師
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言(こと)ローグ/343 神の霊が私を引き上げて

 霊は私を引き上げて、幻のうちに、私をカルデアにいる捕囚の民のところへ、神の霊によって連れて行った。                          エゼキエル書11章24節

  この定型句が、エゼキエル書には6回使われています。神様が、エゼキエルの預言を聴く人たちに重要なことを見せるために、「主の霊が強制的にエゼキエルに働きかけた」ことを意味します。3章12, 14節、8章3節、11章1, 24節、43章5節などです。
表現は少し異なりますが、37章1節の「主の霊によって、私は連れ出され」というフレーズも「霊が私を引き上げる」と同義と見なすことが出来ます。37章で見た「枯れた骨」の幻はエゼキエル書においてとても重要な幻です。いずれにしても、「主の霊によって」エゼキエルは引き上げられ、あるいは連れ出されて見るべきものを見せられているのです。
エゼキエルの預言のことばを2500年後に読んでいる私たちも、このような定型の言い回しがきたら、そこは重要な事柄が詰まっている箇所と見て、気をつけて読みましょう。渦中にあったバビロンの長老たちの緊張を共有できるようで興味が増してきますね。
                          (銘形「エゼキエル書の瞑想」から引用)