2021年6月20日日曜日

2021年06月20日 第3主日礼拝 アブラハムのストレス ①

招詞
 ハレルヤ。主】はまことにいつくしみ深い。主の御名にほめ歌を歌え。その御名は実に麗しい。
                                    詩篇135篇3節

聖書箇所
創世記11章26節~12章5節

説教
アブラハムのストレス① 田口勇新牧師
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言(こと)ローグ/392 立役者アブラハム
 これはテラの歴史である。テラはアブラム、ナホル、ハランを生み、ハランはロトを生んだ。
                                   創世記11章26節
 
 アブラムの父テラは、セムから9代目です。この系図が記された目的はなんでしょう。ここからは、アブラハムを中心とする親族による婚姻によって引き継がれていきます。驚くべきことに、アブラハムもイサクもヤコブもみなテラとつながっています。つまり、近親婚なのです。アブラハムの妻「サライ」はテラの娘であり、アブラムの妹です。ただし、創世記20章12節からアブラムとサライは異母兄妹であることが分かります。近親者だけで婚姻関係を結ばざるを得なかった理由があるとすれば、親戚以外の周りの人々が、夫婦関係や家族関係を破壊するような放埓(ほうらつ)な価値観で生きていたことが挙げられます。カナンのソドムの様でした。テラの系図の記録は、真の救済史が始まるための立役者となるアブラハムの存在を指向させるために、意図的に記されたもののようです。つまり、神の救いのマスタープランは、アブラハムから劇的に進んでいきます。              (銘形:「創世記」から一部引用、イラスト:FreeBibleCom)