イエスは、言われた。
「心の貧しい者は幸いです。天の御国はその人たちのものだから。」
マタイの福音書5章2~3節
聖書箇所
ルカの福音書14章1~24節
説教神の国の食卓 田口勇新牧師
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言(こと)ローグ68/自尊心(セルフ・エスティーム)
招かれるようなことがあって、行ったなら、末席に着きなさい。そうしたら、あなたを招いた人が来て、『どうぞもっと上席にお進みください』と言うでしょう。そのときは、満座の中で面目を施すことになります。 ルカの福音書14章10節
この「面目を施す」は、「尊敬される」の意味でしょう。自尊心が正しく満足されるからでしょうか。ただ、成功志向の強い現代の世界では、結果が自分には価値がある、と思い込ませる怖い力を持っています。自分のしたことの結果に左右されすぎると、自分の人生は、自分の価値を決めるポイントを誰かが書き込んでいる大きなスコアボードである、という落とし穴にはまります。そこに気がついたときはすでに、採点する多くの人たちに自分の魂を売り渡してしまっていることになります。クリスチャンとして「自尊心を高く持つ」ということは、上の例のようにたとえ上席を薦められることにならなかったとしても、自然体で末席に着き、ひがむこともなく、その席で満足できることでしょう。
(ヘンリ・ナウエン「静まりから生まれるもの」より一部加筆引用)