2016年7月24日日曜日

2016年07月24日 第4主日礼拝 迷子の羊を

招詞
人の子は、失われた人を捜して救うために来たのです。                ルカの福音書19章10節
                    
聖書箇所
ルカの福音書15章1節~10節

説教
迷子の羊を 田口勇新牧師
MP3音声ファイル

言(こと)ローグ70/「銀貨」ドラクマ
「女の人が銀貨を十枚持っていて、もしその一枚をなくしたら、あかりをつけ、家を掃いて、見つけるまで念入りに捜さないでしょうか」       ルカの福音書 15:8
 このたとえで問題にされている銀貨は、ドラクマ銀貨で、このか所のギリシャ語は、ドラクマです。これは一枚2500円ほどの価値だと言われていて、当時のローマ帝国の労働者の一日分の賃金に相当します。彼女が必死に探したのは、家が貧しく、ご主人や子どもたちに食べさせるのに無くてはならないお金だったからでしょう。しかし、10枚のうちの1枚というのが気になります。これは、パレスチナでは、既婚女性のしるしが、銀の鎖に10個のドラクマ(銀貨)をつけた髪飾りだったことから、今日の結婚指輪に相当するものだったと言われます。そのことを考えると、その1枚を家のどこかに落としてしまって必死に探したこと、見つかったときに近所の人と喜んだというのもうなずけます。ただし、イエスさまのおっしゃりたかったことは、見つけるまで、念入りに探した彼女の姿勢で、この姿勢を神さまが罪人をあきらめずに探す熱心さにたとえています。私たちの救いは、自分で熱心に神を求めたからではなく、神さまが熱心に探して見つけてくださったおかげ、というのが真相でした。感謝しましょう。                (バークレー 「ルカ福音書」より一部加筆引用)