2016年9月25日日曜日

2016年09月25日 第4主日礼拝 疑う人トマス~その答~

招詞
神は、私たちを暗やみの圧制から救い出して、愛する御子のご支配の中に移してくださいました。この御子のうちにあって、私たちは、贖 い、すなわち罪の赦しを得ています。     コロサイ人への手紙1章3、4節

聖書箇所
ヨハネ20章24~31節

説教
疑う人トマス~その答~ 菅孝雄兄

言(こと)ローグ77/「植える」 シャー タル
「悪しき者の謀略に歩まず罪人の道に立たずあざける者と座を同じくせぬその人に幸あれ。その人は、流れのほとりに移し植えられた樹のように、彼はその期がくると実を結ぶ。」      (詩篇1篇1、3節 関 根訳)

・詩篇における最初のキイーワードは、「植える、移植する」(シャータル)で、神が人に対し てなされる恵み深い行為を表わす動詞です。ここでは、幸いな人が「水路のそばに移し植えられた木」にたとえられています。この木は、本来そこにあった自然木ではなく、異なった場所に植わっていた木を水路のそばに(水の流れのほとりに)移して、植え直された木です。そして、大切なのは、木ではなく、その木を水路のそばに移植した主なる神さまの存在です。水の流れのほとりに移し換えられることで、どんなに灼熱の太陽の下でも、決して枯れることがなく、むしろ、根を深く下ろして頑強な木として成長し、多くの豊かな実を結ぶようになり ます。
・使徒パウロは「神は、私たちを暗やみの圧制から救い出して、愛する御子のご支配の中に移してくださいました。」(コロ サイ1章13節)と述べています。「暗やみの圧制から愛する御子のご支配の中に」です。この「移し変えの恵み」 が、詩篇1篇にはっきりと描かれています。私たちも水辺に移植された木として、神の下さる滋養をいただき、また愛のシャワーをいっぱい浴びて成長してまいりましょう。
                                          (銘形:「詩篇の世界」より加筆引用)