2016年10月9日日曜日

2016年10月09日 第2主日礼拝 いのちより大切なもの

招詞
【主】よ。どうか、あなたの御顔の光を、私たちの上に照らしてください。 あなたは私の心に喜びを下さいました。                                    詩篇4篇6~7節

聖書箇所
マタイの福音書16章24~27節

説教
いのちより大切なもの 斎藤 満師
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言(こと)ローグ79/身を避ける(ハーサー)
「 幸いなことよ。すべて主に身を避ける人は。 」                  詩篇2編12b節

 身を避ける」と訳された「ハーサー」 は、他に、「声を上げない」「静まる」「沈黙する」「無言」、といったことばでも訳されています。この詩2篇は、まさに神に対する勢力が「騒ぎ立ち」「空しくつぶやき」「立ち構える」状況に対して、神が御子イエスによって、彼らを打ち破るという神の救いの計画の全貌が預言的に語られている詩篇です。そうした文脈の中での「身を避ける」とは、どんな環境や状況に置かれることがあっても、主の信頼によるゆるぐことのない平安、落ち着き、沈黙が与えられることです。
 ガリラヤ湖で、イエスの弟子たちが舟で向こう岸に渡ろうとしたときに、突然襲った突風で、今にも舟が沈みそうな恐れの中で弟子たちは、主イエスに「なんとも思わないのですか」とその恐れをぶちまけています。しかしそのときイエスはなんと眠っておられました。これは御子イエス が御父に「身を避けて」おられたからです。
 神の子とされた私たちクリスチャンのこの世の務めは、何よりも主を信頼することです。いろいろな人生のチャレンジに向かいますが、イエスが「わたしを離れては、あなたがたは何もすることができない」(ヨハネ15:5)と言われたように、「主に身を避ける」ことを学ぶことなしに、私たちがなし得るものは何一つないこと を、心に深く刻みつけたいと思います。            (銘型 「詩篇原典の瞑想」より引用)