2016年10月16日日曜日

2016年10月16日 第3主日礼拝 まして私の神は

招詞
私は心を尽くして主に感謝します。 あなたの奇しいわざを余すことなく語り告げます。 私は、あなたを喜び、誇ります。                                 詩篇9篇1~2節

聖書箇所
ルカの福音書18章1~8節

説教
まして私の神は 田口勇新牧師
MP3音声ファイル

言(こと)ローグ80/心臓(レーブ)
正しい神は、「心と思い」を調べられます。                     詩篇7篇9節
 
「心」と訳されているヘブル語は「レーブ」です。「心臓」を意味します。しかしその意味するところは、私たち日本人が考えるところの「心」とは 違っています。旧約聖書でいう「レーブ」の意味の第一は、情緒ではなく、理解力を意味します。耳の働きは聞くことで、目の働きは見ることですが、 心(レーブ)の働きは理解すること、つまり「悟る」ことです。確かに、日本語の「心」は、知性、感情、意志のすべての働きを意味していますが、ど ちらかといえば、情緒に重きが置かれるような気がします。しかしヘブル語の「レーブ」は、むしろ知性と意志の働きと強くかかわります。
 「レーブ」は理性だけでなく、意志の働きとも深くかかわっています。詩篇24篇3節、4節の「だれが、主の山に登りえようか。だれがその聖なる所に 立ちえようか。手がきよく、心がきよらかな者・・・」とあります。「手がきよい者」とは、悪事を行なわない人という 意味ですが、「心がきよらかな者」とは、悪事を意図しない人のことです。つまり、聖所に立てる者とは、悪を行なわないだけでなく、それを意図した り、計画したりしない人という意味です。ご聖霊の助けにより、心がきよらかな者にさせていただきましょう。
                               (銘形  「詩篇の修辞」から引用)