2016年11月6日日曜日

2016年11月06日 第1主日礼拝 叫びをもって

招詞
主のすばらしさを味わい、これを見つめよ。幸いなことよ。彼に身を避ける者は。  
詩篇34篇8節

聖書箇所
ルカの福音書 18章35~43節

説教
叫びをもって 田口勇新牧師
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言(こと)ローグ83/「主のすばらしさを味わい、これを見つめよ」
新共同訳では「味わい見よ、主の恵み深さを」と訳されています。ヘブル語で「トーヴ」という形容詞が新改訳では「すばらしさ」と訳され、新共同訳では「恵み深さ」と訳されています。   詩篇34篇には他に3回も「トーヴ」が使われています。10節 「良いもの」、12節 「しあわせ」、14節 「善」です。 

 ダビデは、トーヴの多用によって、「主のすばらしさを味わい、これを見つめよ」という呼びかけを深めていきます。34篇は、苦悩の炉によって練りきよめられ出てきた彼の告白だということです。王としての油注ぎ受けたのち、ダビデはサウル王の嫉みによって命からがら逃亡します。不条理な苦難の生活が始まるのです。この詩篇はその渦中の歌です。しかしそれは彼がやがてイスラエルの王としてふさわしくなるための神の訓練でした。10余年の苦難の生活を余儀なくされます。 私たちも、今、不条理の中で戦っているでしょうか?ダビデのように神のトーヴの世界に目が開かれることで、苦難の中で真の希望の光を受けることができると期待して過ごしましょう。