招詞
【主】は恵みと栄光を授け、正しく歩く者たちに、良いものを拒まれません。万軍の【主】よ。なんと幸いなことでしょう。あなたに信頼するその人は。 詩篇84篇11b~12節
聖書箇所
【主】は恵みと栄光を授け、正しく歩く者たちに、良いものを拒まれません。万軍の【主】よ。なんと幸いなことでしょう。あなたに信頼するその人は。 詩篇84篇11b~12節
レビ記4章3節、13節、22節
5章1節、7節、11節
説教5章1節、7節、11節
言(こと)ローグ/256 信仰者の嘆き
母の胎内にいた時から、あなたは私の神です。どうか、遠く離れないでください。苦しみが近づいており、助ける者がいないのです。 詩篇22篇10b~11節
詩篇には、苦悩する心の叫びや怒り、悲嘆や失望が表わされています。決してきれいごとが綴られているわけではありません。人間の醜さもそのまま綴られているのです。だからこそ、詩篇がいつも身近に感じられるのかもしれません。
現代は心の病、特に、「うつ」になる人が増えています。「うつ」は決してはずかしい病ではありません。これは人間であるゆえの病です。たとえば、人との結びつきが、なんらかの理由によって絶たれてしまうなら、心は不安と孤独と恐れでいっぱいになります。人間は関係性の中で生きる存在であるゆえに、その関係性に傷つくと心が病むのです。生きていれば、必ず、心に傷を受けます。それを避けて通ることはできません。心が病めば、それは身体にも表われます。
詩篇の世界にはそうした現実に悩む者たちの叫びがありのままに記されています。しかし、その苦しみを言葉に出すことによって、カタルシス、つまり、心のいやしがなされるのです。この癒しには時間がかかりますが、22篇の後半には、その過程も歌われています。22篇を読み返してみてください。 (銘形「詩編瞑想の手引き」から一部引用)