2020年1月5日日曜日

2020年01月05日 第1主日礼拝 東方の賢者たち

招詞
 主のしもべたちよ。ほめたたえよ。主の御名をほめたたえよ。日の昇るところから沈むところまで、主の聖名がほめたたえられるように。               詩篇113篇1、3節

聖書箇所
マタイの福音書2章1~16節

説教
東方の賢者たち 田口勇新牧師
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言(こと)ローグ/319 東の国から ②  二ムロデ

クシュは二ムロデを生んだ。二ムロデは地上で最初の勇士となった。     創世記10章8節

 カインの住んだ「放浪の地」は、神の祝福から外れた地でもあります。「自分を守るために町を建てる者は、カインの子であり、その意志を受け継ぐ者である」と言えるでしょう(エリュール前掲書、50頁)。その最初の有力者は「ニムロデ」です(創世記10:8)。彼はハムの子孫で地上で最初の権力者となりました。ノアの事件でハムに下された罰は、「のろわれよ。カナン(ハムの子)。兄弟たちのしもべとなれ。」でした(創世記9:25)。しもべとなるようにとの宣告を不服として、ハムとその子孫は権力ある者となろうとしたのかもしれません。神に目をそむけた人間の応答は、いつの時代でも権力を得ようとすることに現われます。
 地上で最初の権力者となったニムロデは、バベル、エレク、シヌアルなどの町の建設者です。シヌアルは掠奪と破壊の地であり、ニムロデの支配のはじまりの場所でした。このようにニムロデは、信仰の路線から外れた反面教師です。
 東方の賢人たちは、この「放浪の地」を出てから愛と真実の神、メシアをを礼拝するためにイスラエルに向かったのでした。        (銘形「クリスマスのわき役たち」から一部引用)