2020年1月18日土曜日

2020年01月12日 第2主日礼拝 養父モルデカイ

招詞
主を恐れる者たちよ。主に信頼せよ。主こそ助け、また盾。主は私たちをみこころにとめ、祝福してくださる。                          詩篇115篇11~12節

聖書箇所
エステル記2章19~23節

説教
養父モルデカイ 田口勇新牧師
MP3音声ファイル

言(こと)ローグ/320 みなしご(ヤートーム)

 聖書では、社会的弱者に対して深くかかわることを良しとされる神さまが語られています。エステル記では、エステルがおそらく幼い時に両親が病気で亡くなり、ヤートム(みなしご)になったと思われます。「みなしご=孤児」は、出エジプト記22章に始まり、旧約聖書全体で42回、詩篇だけで7回登場する重要語です。以下は詩篇10篇です。
    14節「あなたはみなしごを助ける方でした。」
    18節「(あなたは)みなしごと、しいたげられた者をかばってくださいます。地から      生まれた人間がもはや、脅かすことができないように。」
 10篇の中には、「悩む人」(2, 9, 9,節)、「不幸な人」(8, 10, 14節)、「貧しい者」(12, 17節)、「しいたげられた者」(18節)など弱者救済の言葉が満載されています。先進国と言われる国では「福祉」ということが叫ばれ、整備されて来ていますが、イスラエルの歴史においては、その国家誕生の時から、主にある福祉国家の理念が確立されていました。超高齢化社会を迎える日本において、「真の福祉」が問われるのはこれからですが、主にある教会もこの世とは異なる形で、真の主の福祉を学び、実現できるようにしなければなりませんね。
                          (銘形「詩編の恩寵用語」より引用)