招詞
主の主であられる方に感謝せよ。 主の恵みはとこしえまで。 ただひとり、大いなる不思議を行われる方に。主の恵みはとこしえまで。 詩篇136篇3~4節
御使いは彼に言った。「恐れることはありません、ザカリヤ。あなたの願いが聞き入れられたのです。あなたの妻エリザベツは、あなたに男の子を産みます。その名をヨハネとつけなさい。」
ルカの福音書1章13節
神からの命名が意味することを考えましょう。ユダヤの社会では子どもの命名は父親の責任でした。ところが、長い歴史の中で神から直接、命名された人物がいます。旧約ではイシュマエルとイサクの2人、新約ではバプテスマのヨハネとイエスの2人です。
ちなみに、バプテスマの)「ヨハネ」はギリシヤ語の「ヨアンネース」で、ヘブル語の「ヨハーナーン」 をギリシャ語化したものです。「ヨハーナーン」は、主を表わす「ヤーウェ」の神聖文字と形容詞の「恵み深い」の「ハーナーン」の合成語で、「主は恵み深い」という意味です。砂漠で暮らしたヨハネは荒武者ではなく、恵み深いやさしい預言者だったようです。しかし、公生涯(30歳)に入ってヨハネが民衆に語ったメッセージは真逆でした。聞く人の心を震え上がらせるような鋭い内容で、悔い改めを迫るものでした(マタイ3章、マルコ1章)。罪は赦される前にはっきりさせなければならない、うやむやではいけないという聖書の原則がよく表されています。イエスさまも愛の方でしたが、パリサイ人達の欺瞞をきびしく責められました。私(たち)を受け入れて罪を赦して下さったイエスさまに感謝しましょう。イエスさまに感謝しつつ、続けてアドベントの週を楽しみ喜びましょう。