招詞
幸いなことよ。全き道を行く人々、主のみおしえて歩む人々。 幸いなことよ。主のさとしを守り、心を尽くして主を求める人々。 詩篇119篇1~2節
聖書箇所
マタイの福音書2章1~12節
説教
東方の賢者たち 田口勇新牧師
言(こと)ローグ/623 大工の息子イエス
イエスはこれらのたとえを話終えると、そこを立ち去り、ご自分の郷里に行って、会堂で人々を教え始められた。すると、彼らは驚いて言った。「この人は、こんな知恵と奇跡を行う力をどこから得たのだろう。この人は大工の息子ではないか。母はマリアといい、弟たちはヤコブ、ヨセフ、シモン、ユダではないか。妹たちもみな私たちと一緒にいるではないか。それなら、この人はこれらのものをみな、どこから得たのだろう。」 こうして彼らはイエスにつまずいた。
マタイの福音書13章53~57a節
小学5年のNさんが、「イエスさまはどうして大工なの」と聞いてきました。どうしてでしょう。
イエスが大工の息子であったのは、決してどうでもよいことではなく、そこに神の隠された秘密があると思われます。なぜなら、「大工」のギリシア語は「テクトーン」、ヘブル語では「ハーラーシュ」といって、木工職人だけでなく、石工や金属職人なども含まれるからです。イエスの来臨の目的は、神と人とが共に住む家を造るためであったことを考えるなら、「大工」という仕事は軽視される仕事ではなく、むしろ大きな意味を含んでいるのです。ちなみに、文語訳は「木匠(たくみ)」で名訳だと思います。
イエスは弟子たちに天国の住まいについて約束しています。「わたしの父の家には、住まいがたくさんあります。もしなかったら、あなたがたに言っておいたでしょう。あなたがたのために、わたしは場所を備えに行くのです。 わたしが行って、あなたがたに場所を備えたら、また来て、あなたがたをわたしのもとに迎えます。」 ヨハネ14:2~3
このように、公生涯の前30年間のイエスの日常の仕事にも、やがて神の究極の家を建て上げるという神の深い意図が隠されていたのです。感謝なことですね。 (銘形 「なぜ、イエスは大工の息子だったのか」より一部引用)