2016年5月22日日曜日

2016年05月22日 第4主日礼拝 神の光を見る目を

招詞
イエスはまた彼らに語って言われた。「わたしは、世の光です。 わたしに従う者は、決してやみの中を歩むことがなく、いのちの光を持つのです。」                                ヨハネ8章12節                    
聖書箇所
ルカの福音書11章14~36節

説教
神の光を見る目を 田口勇新牧師
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言(こと)ローグ61/「 神の指 」
「しかし、わたしが、神の指によって悪霊どもを追い出しているのなら、神の国はあなたがたに来ているのです。」                                               ルカの福音書11章20節

 イエスは、「もし、わたしが神の指(聖霊のこと)によって悪霊どもを追い出しているなら」と言っておられます。ここには、神の霊でない暗やみの力で悪霊が追い出されるケースもあることが示唆されています。しかし、前よりも悪い霊が、その人にとりつく、と警告しておられます。言うまでもなく、イエスが使われたのは、聖い神の力でした。ですから、神の国はあなたがたに来ているのだ、という傍線部分がアオリスト形で、すでに成された事実、覆すことのできない事実を表す時制で記されています。イエスは、ここで、敵対者たちも周知の「神の指」(出エジプト8:19) という表現を使われました。モーセが、エジプトのパロのもとへ行って、奴隷たちを解放するように要求したと き、パロはその要求を拒みます。モーセは、その要求が神からのものであることを示す奇跡を行いますが、エジプトの呪法師たちも同じ奇跡を行います。しかし、それが三度続き、四度目の「ぶよ」の奇跡に至ったては、「これは神の指」ですと言って、これは、全知全能の神さまの力であって、自分たちには到底真似ができないことを呪法師たちはパロに進言した史実に基づいています。                                       (銘形「ルカの福音書を味わう」から加筆して引用)