2018年9月16日日曜日

2018年09月16日 第3主日礼拝 ルツとボアズ ~信仰のデュエット

招詞
神よ。あなたの道は聖です。神のように大いなる神が、ほかにありましょうか。あなたは奇しいわざを行われる神、国々の民の中に御力を現される方です。       詩篇77篇13~14節

聖書箇所
ルツ記1章16~17節

説教
ルツとボアズ~信仰のデュエット 田口勇新牧師
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言(こと)ローグ/253  カタルシス③ 神の前で泣く 

  私のたましいは悲しみのために涙を流しています。
          みことばのとおりに私を堅くささえてください。   詩篇119篇28節

「人前で泣くのはみっともありません」とか「男の子はめったなことで泣くものではありません」と言われて育った子は、泣き虫は、悪い子、弱い子、意気地なしというイメージを持っています。しかし、泣くこと、涙を流すことは決して悪いことでも、弱いことでも、意気地のないことでもありません。
 それは人間の素直な感情です。感情こそ、その人が最もいいたいこと、伝えたいこと、本心なのです。そしてそのような涙を心底受け止めてくれる存在を私たちは求めているのです。しかし、自分の流す涙を受けとめてくれる人がいつもいるとは限りません。孤独の中で私たちが流す涙のすべてを見ていてくださる方がおられます。その方こそ神です。そのことに気づかされるとき、私たちの心はいやされ、勇気が湧いてくるのです。ダビデや詩篇の作者は、そのことに気が付いていました。詩篇はそんな勇気を私たちに今日も与えようとしてくれています。神の前で泣き、涙を流して信仰の力を取り戻すためのカタルシス、恥ずかしいことではありません。
                                        (銘形「詩編瞑想の手引き」よろり一部引用)