2019年3月3日日曜日

2019年03月03日 第1主日礼拝 祈りという武具①

招詞
祈りを聞かれる方よ。みもとにすべての肉なる者が参ります。幸いなことよ。あなたが選び、近寄せられた人、あなたの大庭に住むその人は。               詩篇65篇2~4節

聖書箇所
エペソ人への手紙6章10~18節

説教
祈りという武具①  田口勇新牧師
MP3音声ファイル

言(こと)ローグ/276  祈る(パーラル)①

      それゆえ、聖徒は、みな、あなたに祈ります。      詩篇42篇6節

  「祈ります」と訳されたパーラルは、想像に反してその使用数は決して多くはありませんが、アブラハム、モーセ、アロン、ハンナ、サムエル、エズラたちが主に祈った祈りがパーラルでした。
 
 パーラルの3つの用例を見ましょう。
(1)主の名を「呼ぶ、尋ね求める、叫ぶ、申し上げる、心を注ぎだす」。
   旧約の祈りの巨人たちも、祈りは、まず主の名を呼ぶことからでした。時に
   は泣いてすがりました。
(2)「とりなしをする」と言う意味もあります。
   創世記20章ではアブラハムがアビメレクのためにとりなして祈っているとこ
   ろにこの動詞が使われています。
(3)追い込まれた祈り
   聖書には歴史を動かした多くのすばらしい祈りがありますが、その中でも、
   「ハンナの祈り」は歴史を変えた祈りのひとつです。その祈りは、夫エルカ
   ナとの家庭内で起こった一つのトラブルがもたらした、いわば、「追い込ま
   れた祈り」でした。次回、詳しくとりあげます。

 祈りに決まった型はありません。しかし、イエスさまは、「イエスさま」と呼ぶ声を待っておられます。また、心を注ぎ出して祈る祈りの声を注意深くお聞きになるでしょう。今週から受難節に入りますが、この2週間、心を静めて祈りについて瞑想してみたらいかがでしょうか?
                        (銘形「原語で味わう詩篇」より一部引用)